
取材当日の「モデルナ」のフィリングは、パクチーとピーマン。ちなみにカウンターの奥は「ピッツァフリッタ」を揚げるフライヤー前なので、目の前でできあがる様子が見られる特等席だ。
長時間かけて揚げると皮に油がしみこんでふくらみにくくなるため、200度くらいの高温の油を使い、短時間で揚げるのがコツだという。
熱々の皮にガブリとかぶりつくと、予想していた油っぽさが皆無なことに驚く。表面はサクサクとクリスピーで香ばしく、内側はもっちりふんわり。
皮だけでも味わい続けていたいほどおいしいが、フィリングのピーマン、パクチーのややクセの強い香りが皮のうま味をさらに引き出し、食欲をかきたてる。ピザの新しい味わいを発見した思いだ。
「クラシカ」はモッツァレラチーズ、リコッタチーズ、ハムを包んだシンプルなひと品。こちらもフィリングと皮に一体感があり、非常に美味だ。
同店では、本店仕込みの本格的なイタリアンを、手ごろな量と価格で楽しめるのもうれしい。「家に帰る前に何かつまみたい」といったシーンで気軽に使えそうだ。

「ラ・トリプレッタ」では提供していないパスタも、こちらでは用意している。「本日のパスタ」1000円からとリーズナブル。取材日のパスタ「カサレッチ アラ ノルマ」は、カサレッチという断面がS字型のショートパスタを揚げナスとトマトソース、リコッタチーズであえたものだ。