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コロナ下、副業・転職で収入UP 4人の成功のコツは

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NIKKEI STYLE

日経ウーマン

テレワークが広く定着した昨年から、残業の規制などで収入が減ったという人も多いはず。そんななか、できた時間で副業を開始したり、キャリアを生かした転職をしたりすることで、収入が上がったという人も。どんな行動や努力が収入をアップさせたのか。そのヒミツに迫ります。

今は、理想の収入や生活を考え直すチャンス

コロナ禍による働く環境の変化で、収入に影響があったという人も多いはず。日経WOMANが2021年2月に実施したアンケートでは、約23%が過去3年間で「収入が増えた」、約26%が「減った」と回答した。その理由を見てみると、本業の収入が増えた人の約16%が転職や独立を経験。また、収入が増えた人の約14%が、副業によるものと答えた。

「お金と時間の使い方ががらりと変わった今は、自分が本当に理想とする収入や生活を考え直すいい機会」と、キャリアアドバイザーの藤井佐和子さん。

「昇進・転職・副業、どの手段を選ぶにせよ、短期的な収入アップにばかりとらわれてはダメ。その経験が、将来の自分のキャリアにいい影響を与えるのかを見極めることが大切です」。

収入UPの手段 その1【昇進・昇給】長期スパンでの挑戦が必要

収入アップの手段のひとつが、現在働いている会社で「昇進・昇給」を目指すこと。ただし、「日本企業の給与体系は年功序列の要素が強く、昇進イコール昇給とは限らない。思い描くキャリアにつながるかという視点で、少し長いスパンで考えてみて」。

収入UPの手段 その2【転職・起業】うまくいけば、収入大幅アップも

「同じ業種でも、業界で収入は異なる。また、同じ業界でも日本企業と外資系とでは大きな差がある。そこを見極めて転職し、収入が上がったという人も」。また、起業・独立も収入アップの手段だが、必ずしも安定収入が得られるとは限らないというデメリットも。

収入UPの手段 その3【副業】早く、手軽に収入アップしたい人に

短期間で確実に収入をアップできるのが「副業」のメリット。オンラインツールの普及で時間や場所の自由度が大きくなり、需要・供給ともに急増している。「40代以降の人は、定年退職後を見据えて、副業でキャリアを積んでおくという手もあります」。

藤井佐和子さん
キャリアアドバイザー。総合人材サービス企業にて、転職支援チームを立ち上げ、数多くの転職を支援。独立後は、延べ1万3000人以上のキャリアカウンセリング、企業の人材育成支援などを行う。

派遣社員から正社員へ、主任職に昇進し収入もやりがいもUP!

【ケース1 昇進・昇給】
西澤恵美さん(仮名・38歳)
メーカー・総務
東京都在住 夫と子ども2人の4人暮らし

高校を卒業後、派遣社員として大手メーカーに就業した西澤恵美さん。総務部での働きぶりが評価され、2年後には正社員に登用された。

「就業当初から、正社員を目指していますと上司にアピールしていたので、2年間、それに見合った仕事を与えてもらうことができました」

その後は正社員として経験を積みながら、私生活では29歳で結婚、34歳で第1子出産。妊娠中に挑戦した主任職の昇進試験に合格。昨年には、第2子を出産した。「昇進したことで収入が上がっただけでなく、やってきたことが認められたんだと、モチベーションも高まりました」。

ステップアップを目指すなら、「一瞬のチャンスも逃さないことが大切」と西澤さん。「上司から大きな仕事を打診されるのは、この人ならできると思われているということ。曖昧な返事では、"あの人は家事や子育てが忙しいのかも"などと思われて、二度と打診はない可能性も。不安要素があればその場で相談してみる。まずは自ら手を挙げて、やってみることですね」。

【自分を励ます言葉】「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」

幼いときから母親に言われた「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉が、座右の銘。分からないことがあったら、その場で人に聞くか、ネットで調べて解決するようにしている。「仕事では、分からないままにしておくと、後になってツケが回ってくることも多い。なんとなく作業するのではなく、その意味や理由を理解してから、仕事をするようにしています」。

【私の収入UP! 成功のコツ】

1 小さな改善でも成果として上司にアピール

「この作業はエクセルを使えば、早く終わる」「この作業は月に2回ではなく1回でいい」など、業務の効率化を積極的に提案。改善できたことは、その都度、上司に報告した。

2 "スケジュールを守る人"という印象を与える

通勤電車で、その日の予定をスマホに書き出している。予定には必ず予備時間を設け、その日のうちに終わらせるように。スケジュールを守るという印象が、周りからの信頼感に。

3 上司への相談は軽い話題から

上司への提案は、一度に2~3本行う。OKと言ってもらえそうなものから相談し、空気が和んだら難題を切り出す。話しかけるタイミングも「相手の気分がいいときを狙います」。

4 新聞を読んで上司や先輩との共通の話題を探す

経済ニュースは、上司との「共通言語」。会議のアイスブレイクや、挨拶時の雑談に利用している。「トレンドやキーワードを知っておくことで、自分の企画にも生かされます」。

【増えた収入で「家事を効率化」】
家事を効率化するため、乾燥まで自動でできるドラム式洗濯機を購入。また、手早く食事が作れるよう、ミールキットや野菜の宅配サービスを利用するように。

業界内で職種をチェンジ 自分の持ち味を生かし高い成果上げる

【ケース2 転職】
庄司真苗さん(27歳)
フォーピープル(人材紹介事業)・営業
東京都在住 パートナーと2人暮らし

2年前、アパレル系商社のデザイナーから、アパレル業界に特化した人材紹介会社の営業職へと転身した庄司真苗さん。「前職で自分が企画した商品をプレゼンするうち、相手のニーズに応える楽しさを実感。じかに取引先と交渉できる営業職に興味を抱きました。同じ業界なら、今までの経験や人脈も生かせると考えました」。

もともと「人と話すのが好き」と言う庄司さん。その強みを生かし、「こまめに電話する」「展示会や店舗へ足を運ぶ」など、求職者や求人企業と積極的にコミュニケーション。業界経験者ならではの話題や知識を取り入れることで、相手との信頼関係を構築した。「目指しているのは取引先の外部人事のような存在。一方的に求職者の長所をアピールするのではなく、求人企業にどんなメリットがあるのかを考えて、提案しています」。採用率を上げたことでインセンティブ報酬も得られ、収入は前職の2倍以上にアップ。「収入はもちろん、今まで以上に達成感を得られることが、転職の最大の成果です」。

【自分を励ます言葉】「無駄を捨てて、目標を達成」
たくさんのことをやって中途半端に終わらせるよりも、大事なことに焦点を絞って無駄をなくすことで、目標を達成する「エッセンシャル思考」に共感し、書籍で勉強している。「考え方のクセや習慣を変える小さなヒントが書かれている本が好き。Kindleを使ってこまめにチェックして、読むようにしています」。

【私の収入UP! 成功のコツ】

1 マスクでも笑顔で大きな声で話す

マスクで表情が読み取りにくいからこそ、笑顔で声を張って話すように意識。「求職者の不安や緊張をほぐせるよう、打ち解けやすい雰囲気をつくることも心がけています」。

2 前職の肩書を名刺に入れ話のきっかけに

名刺にはあえて「デザイナー」と前職の肩書も記載。「デザイナーの視点も持っていることをアピールすることで、取引先と共通の話題ができて話が盛り上がります」。

3 メールよりも電話で相手のニーズを聞き出す

熱意を伝えるため、得意先とのやり取りはメールよりも電話で。「話したほうが、相手の細かなニーズを聞き出しやすい。雑談から新たな仕事が生まれることもあります」。

4 プライベートでも達成したい目標を持つ

休日は水泳でリフレッシュ。「仕事以外でも目標をつくり、達成のために頑張ることで、人生の充実度が上がります。この夏には、ダイビングのライセンスを取得するのが目標」。

【増えた収入で「休日の質」をUP!】
収入が増えたことで外食やエステ、マッサージなど自分磨きにお金を費やせるように。「休日もダラダラ過ごさず予定を入れ、オンオフのメリハリを付けます」。

特技を生かした副業で、収入だけではなく生活ハッピー度もUP

【ケース3 副業】
本橋綾香さん(仮名・31歳)
メーカー・海外営業
神奈川県在住 ひとり暮らし

月35~40時間あった残業がコロナ禍でゼロに…。空いた時間を活用して本橋綾香さんが始めたのが、オンライン英会話レッスンの講師だ。「本業はメーカーの海外営業ですが、コロナ禍で英語を使う機会も減ってしまって。英会話の講師なら、自分の英語力と収入の両方をキープできると考え、講師仲介サービスに登録しました」。

生徒募集のページでは、現役の海外営業であることや海外赴任経験をアピール。生きた英語を教える授業が評判を呼び、リピーターが増加。キャンセル待ちが出るほどの人気クラスとなった。「複数の収入源を得たことで、金銭的にラクになっただけでなく、"会社に依存しなくても大丈夫なんだ"と精神的にも安定しました」。

副業のメリットとして大きかったのは、何よりも「自己肯定感が上がった」こと。「授業のたびに生徒さんが "英語学習が楽しくなった" "スコアが上がった"と喜んでくれる。誰かの役に立っていると実感する瞬間が持てることで、人生の幸福度がぐんと上がりました」。

【仕事のひとコマ】「Don't push yourself」は「無理しないで」

日本人講師によるオンライン英会話「ワールドトーク」で、Rachel先生として活躍。「映画などで使えそうな言葉が出てくると、授業で紹介しています。例えば、Don't push yourselfは"無理しないで"という意味なんですよ」。

【私の収入UP! 成功のコツ】

1 ビジネスでの生きた経験を授業に生かす

自身の仕事での経験を生かすことで「実践的な英語が学べる」と生徒からの評価がアップ。「学校で習ったけど、実はビジネスの場には不適切といった表現を教えています」。

2 インプットを続けることで自身の英語力もUP!

ドラマや映画、ゲームから気になった英語の言い回しを抜き出してメモ。TEDの動画のシャドーイングも行う。「授業のためのインプットによって、自分の英語力も保てます」。

3 生徒の誕生日までメモリ。ピーターを増やす工夫を

リピーター獲得のため、生徒ごとの発音のクセ、所有する参考書、授業で響いたポイント、誕生日といった情報を記録。「次回のレッスンに反映させて、相手の満足度を高めます」。

4 本業でも副業でも完璧主義をやめた

以前は「資料作りでもフォントや位置など細部までこだわる完璧主義だった」と本橋さん。「いつも完璧じゃなくていい、と割り切ってからは無駄な時間や手間を省けるように」。

【増えた収入で「メイクの学校」に通学】
増えた収入でさらなる夢に向かって自己投資。「いずれはイメージコンサルタントの副業も始めたくて、メイクの学校に通っています」。化粧品検定の資格なども取得した。

コツコツ続けてきた副業が軌道に乗り独立、仕事満足度も上昇

【ケース4 起業】
勅使河原祐子さん(44歳)
ファッションアドバイザー
千葉県在住 夫と2人暮らし

セレクトショップや商社など、複数のアパレル企業に勤務した後、ファッションアドバイザーとして独立した勅使河原祐子さん。現在は個人向けに服選びのアドバイスをするほか、ファッションで起業を目指す人へのコンサルティングも行う。「ファッションの仕事は大好きでしたが、前職は自分の時間が取れないほどの激務。経験を生かしてできることはないかと、まずは副業でパーソナルスタイリングの仕事を始めました」。

知識さえあればうまくいくと思っていたものの、最初の1年は顧客ゼロ。「甘く見ていましたね。でも、無名の私に仕事が来ないのは当たり前と考え、存在を知ってもらうためにブログを始めました」。意識したのは、一方的な発信ではなく、双方向のコミュニケーションで顧客のニーズをくみ取ること。続けるうちに売り上げも安定し、独立を決意した。「一歩を踏み出すには、あれこれ考えすぎず、ハードルを下げてみることも大切。今は、何が起きても自分次第という責任感が、モチベーションになっています」。

【仕事のひとコマ】自分のテーマカラーを決めると印象UP!

仕事では「何を着ればいいのか分からない」と服選びに悩む女性をサポート。「働く女性なら自分のテーマカラーを決めるのがおすすめ。明るいムードメーカーなら暖色系など、目指す立ち位置に合わせて考えるといいですよ」。

【私の収入UP! 成功のコツ】

1 ブログの話題は人気の検索ワードから見つける

存在を認知してもらうため、まずはブログで発信。「訪問者がどんな検索ワードでブログにたどり着いたのかを調べ、人気のあるテーマについて書くことでPVが上がりました」。

2 自分の心を動かした風景や色を写真に撮っておく

印象に残った風景や色をスマホで撮りため、コーディネートの参考にする。「インプットと同時に、なぜ自分の心が動いたかを言語化しておくと、顧客への説明に説得力が出ます」。

3 ツールそれぞれの特徴を生かしコミュニケーション

顧客とはメルマガやLINE、YouTubeなど複数のツールでコミュニケーション。「メルマガでは最新情報を発信、LINEでは質問に回答と、それぞれの特徴を生かしています」。

4 業界経験者ならではのレアな知識をアドバイスに生かす

顧客には、長くファッション業界で働いた経験を生かしてアドバイス。「探しているアイテムが豊富にそろう時期や、セールになりやすいアイテムなど、具体的に伝えています」。

【増えた収入で「折り畳み自転車」】
副業で得た最初の収入で折り畳み自転車を購入。「自分へのご褒美代わり。近場の移動に使っているほか、バッグに入れて旅行先にも持っていきます」。

(取材・文 御船晶子/工藤花衣)

[日経ウーマン 2021年5月号の記事を再構成]

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