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アート&レビュー
エンタウオッチング

2021/6/16

エンタウオッチング

大きな伸びしろを感じる出会いもあったが

「チームC・Dの課題曲は、Da-iCEの『BACK TO BACK』。爆発力のある曲なので、キレイにまとまってしまうと映えないんです。この2チームは、技術のバランスが良いメンバーがそろっているけれども、悪く言えば小さくまとまってしまいがち。『いかにハミ出せるか」が課題でした。

この曲でパッションを出せなければ、どの曲をやってもパッションが前に出てこない。そういう意味では、次の段階に誰を進めるかが決めやすかったですね。例えば、『歌をきちんと歌わなくちゃ』『次はこう動いてダンスしないと』と、間違いを犯さないことを目指してしまうと、それがステージに出てしまうんです。不安や緊張があっても楽曲に身を任せられれば、強気にさせてくれる曲だと思います。やはりここでも音楽と心の距離感は大事に見ました。

w-inds.の『Beautiful Now』を課題曲に与えたのが、チームE・F。この曲は、歌詞の内容が彼らの心情にマッチし、楽曲に意識を向けさえすればこの中で1番表現しやすい楽曲だったと思います。

アーティシズムにあふれ、大きな伸びしろを感じさせる子たちに出会いましたが、年内のデビューに間に合わせられるかどうかで諦めざるを得なかった人もいました。視聴者の方のなかには、抜群にダンスや歌のスキルがある子たちが脱落したことが腑に落ちていない人もいるかもしれません。実は、クローズドのB-Town(BMSGが運営するファンコミュニティー)では動画を見ながら話したんですが、合宿に進む15人をどう選んだかは、改めてYouTubeなどで解説したいなと思っています」

徐々にメンバーが絞り込まれている今、デビューするボーイズグループのイメージは固まりつつあるのか。

「複数のパターンを考えて、合宿に一緒に行く15人を選んだつもりですが、今は4~5割くらいの最終形態のイメージができています。ただ、彼らと1カ月一緒に過ごす合宿で大事にしたのは、確実に自分が(彼らを)成長させることが出来ると思える状態で、なおかつ年内にデビューまで連れていけるメンバーをちゃんと真面目に考えることでした。今、かなりすごいものが出来上がっているのではないかと確信しています」

『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』
(提供:『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』、第8回配信より)
 いよいよ本編とも言える合宿編に突入、「クリエイティブ審査」が始まった。音楽漬けの日々のなか、SKY-HIも約1カ月、同じ宿舎で寝食を共にする。番組は毎週金曜、Hulu、『スッキリ』(日本テレビ系)、TVerでの配信・放送に加え、YouTubeでも不定期配信中。
SKY-HI(日高光啓)
 1986年12月12日生まれ、千葉県出身。ラッパー、トラックメイカー、プロデューサーなど、幅広く活動する。2005年AAAのメンバーとしてデビュー。同時期からSKY-HIとしてソロ活動を開始。20年にBMSGを設立し、代表取締役CEOに就任。「THE FIRST」のテーマソング『To The First』が配信中。

(ライター 横田直子)

[日経エンタテインメント! 2021年7月号の記事を再構成]

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