ソロキャンプ飯に挑戦 初のメスティン料理に悪戦苦闘

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キャンプ飯で人気のメスティン(写真はPIXTA)
キャンプ飯で人気のメスティン(写真はPIXTA)

グルメなソロキャンプが空前の人気だ。一人キャンプや車中泊なら記者は30年やってきた。足りないのはグルメだけ。話題の自動調理器具、メスティンとシェラカップで実行してみた。

メスティンは1つで炊く・煮る・焼く・蒸すが可能

メスティンとは、容量800ミリリットル程度の深い直方体のアルミニウム製調理器具で、西洋飯ごうとも称される。

この3~4年、テレビのキャンプドラマのヒットなどで、若い世代の間でスウェーデンのトランギア社製がブームになっていた。そこに新型コロナウイルスに感染しにくい屋外レジャーとしてソロキャンプや車中泊が人気化。道具好きの中高年が競って手を出し、人気に拍車がかかった。

これ一つで炊く、煮る、焼く、蒸すなどの何通りもの使い方ができ、キャンプ先でグルメが可能という。シェラカップも同じような経緯で急に人気が出た。昔からのキャンプ好きにとっては、鍋や皿が重なって収納されるコッヘルの方になじみがあり、シェラカップも朝のホットミルクやコーヒー専用という感覚だ。

しかし書店に「メスティン自動レシピ」(山と渓谷社)などレシピ本が並び、愛読キャンプ雑誌でレシピが特集されるに及び、気が変わった。100円ショップで手に入る25グラムの固形燃料でメスティンをあぶるだけで自動調理になり、グルメができるらしい。

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