スーツで映える洒落感 ラグジュアリースポーツ時計8選Watch Special 2021(3)

2021/6/23
ファッションのボーダーレス化でスポーティーな時計の人気が高まっている
ファッションのボーダーレス化でスポーティーな時計の人気が高まっている

スポーツウオッチでありながら名門ブランドならではのラグジュアリーなオーラがあふれる……。ドレスとカジュアルが近接する今の時代のオールマイティーウオッチとして、そんな「ラグスポ」時計が一大トレンドになっている。今回の8選では、「ラグスポ」の中でもメカズニムやデザインに技のあるモデルを2021年の新作を中心に紹介する。(前回の記事は「社長にふさわしい華ある時計 視線奪う個性 男女8選」




機能系ラグスポ 手首に「メカ感」のアクセント

ファッションのボーダーレス化を追い風に、ここ数年ラグジュアリースポーツ時計が人気だ。比較的値の張るモデルが多いが、1本あれば大抵のシーンをこなせるため、思い切って狙う人が多いのだろう。

ラグスポ時計の中で、より個性的で強いインパクトを発揮するモデルがお好みなら、シンプルな3針タイプよりも、クロノグラフやGMT(第2時間帯表示)などの機能をプラスしたモデルをおすすめしたい。多機能ならではのメカニカルな盤面は手首でのアクセント効果を一層高め、時計に対する造詣の深さも周囲にアピールできる。

ブルガリ 「オクト フィニッシモS クロノグラフGMT」

オクト フィニッシモS クロノグラフ GMT ケース:43mm、ステンレススチール製、シースルーバック、100m防水 駆動装置:機械式自動巻き、パワーリザーブ約 55時間 価格:200万2000円

「オクト フィニッシモ」は、故ジェラルド・ジェンタ氏がデザインしたブルガリの伝説的腕時計「オクト」に自社開発の薄型ムーブメントを載せ、芸術的な多面体構造ケースを手首に吸い付くスリムなプロポーションに仕立て直したシリーズ。デビューの2014年以来、さまざまなジャンルで世界最薄記録を樹立してきたことで知られるが、昨年は100m防水性能を実現した本格スポーツ仕様のステンレススチールモデル「オクト フィニッシモS」をリリース。新世代のラグスポとして人気を博している。

新作はそこにクロノグラフとGMTを組み込んだモデルだ。3つのインダイヤルによりぐっとスポーティーな盤面になりながら、カミソリのようにエッジの効いた薄型ケースはそのままで、ケース厚はわずか8.75mm。これならスーツの袖口にもすんなり収まるだろう。ブルーのサンレイダイヤルも若々しくフレッシュな印象を高めており、以前からオクト フィニッシモに興味を感じていた人にはとても魅力的に映るはずだ。

パルミジャーニ・フルリエ 「トンダグラフ GT」

トンダグラフ GT  ケース:42mm、ステンレススチール製、シースルーバック、100m防水 駆動装置:機械式自動巻き、パワーリザーブ約 45時間 価格:247万5000円 世界限定200本

ラグジュアリースポーツ時計は、老舗の超一流メゾンが1970年代にこぞって手がけた、ケースとブレスレットが一体化したステンレススチール製の薄型高級スポーツ時計がルーツとされる。だからその時代から続く名作シリーズに人気が集中しがちだが、そういうメジャーどころではない通好みのモデルで周囲と異なるセンスを見せつけたい人もいるだろう。そんな人にはパルミジャーニ・フルリエが2020年にリリースした「トンダ GT」と「トンダグラフ GT」をおすすめしたい。

“神の手”の異名を持つミシェル・パルミジャーニ率いるこのブランドは、もともとエレガントなデザインのドレス時計が中心で、デイリーに使えるスポーツウオッチはこれが初。とはいえデザイナーにヴァシュロン・コンスタンタンの初代オーヴァーシーズを手がけたディノ・モドロ氏を起用したことで非常にデザイン的な完成度が高い。これぞラグスポといったたたずまいながら、緻密なコインエッジベゼルやデルタ型の時分針などパルミジャーニを象徴するディテールを巧みに取り込んでいるのもいい。もちろん性能面も十分。とくにこちらのトンダグラフ GTは、クロノグラフの他に1年に1回の調整で済むアニュアルカレンダー機構も搭載し、機械にこだわる向きも納得の仕上がりだ。GTの名の通り、ドライブ時の腕を飾る時計としてもおすすめである。

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