外壁・室外機周辺 日の当たらない外壁、ベランダ排水溝、エアコンの室外機周りなどに生えるコケや藻、カビなども家の外側のやっかいな汚れだ。カビは梅雨時の玄関前の傘立てや、鉢植えの水受け皿にもよく見られる。

夏本番ともなれば室外機のドレンホースから出る結露水の周りに茶色がかったピンク色のヌルヌルした汚れが出ることも多い。原因はバクテリアだ。こうしたカビやバクテリアによる汚れの出現頻度は、日照や通風などの立地条件にも左右される。

基本的には乾燥している場所なら発生しにくい。ただ、いつの間にか目立つ汚れとなってしまった場合には、消毒剤「塩化ベンザルコニウム」(逆性石けん)を100~200倍程度に希釈した水溶液をスプレーで噴霧し、そのまま放置するのが効果的だ。カビ、コケ、バクテリアなどがまとめてきれいになる。ただし、植栽には噴霧しないよう注意する。

スプレーは水溶液を作って噴霧するだけ、またシート掃除はシートそのものさえあれば、90センチ×180センチほどの大きな窓でも、ものの1、2分で拭き切れる。いずれもとても手軽なので、構えずに取り掛かってほしい。

ひとつ注意しなければならないことがある。シートを使う掃除に限らないが、網戸や窓、ドアなどの掃除は、風の強い日や、気温が高く空気が乾燥している日には適さない。風が強いと風圧でドアが急に閉まる事故が起きやすく、網戸などに付いたホコリも家の中に入り込む。拭いたところもすぐ乾燥してしまい、汚らしくなりやすい。

網戸や窓の掃除には、汚れが湿り気でゆるんで落としやすく、ホコリも立ちにくい無風かつ湿気の高い曇りや雨の日のほうが適している。天気のすぐれない日々が続く季節に入ったが、そんなときこそ「家の外側」を掃除するチャンスであると覚えておいてほしい。

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戸建てなら水を併用

カー用品は戸建ての掃除にも役立つ

戸建て住宅の雨戸、網戸、窓ガラス周りの掃除に役立つのもカー用品だ。マンションのように水を使用することへの禁止事項がないため、ホースや高圧洗浄機経由で多めに水を用い、また大型の洗車ブラシを使うことで面積の広いところでも大まかな掃除は短時間でかなえることができる。

花粉や煤煙などによる粘り気のある汚れが強い場合は、少量の食器用洗剤を洗浄水に加えると汚れ落ちが良くなる。外壁や塀、タイルなどに発生した緑藻やコケには塩化ベンザルコニウム溶液を使う。

(住生活ジャーナリスト 藤原 千秋)

[NIKKEIプラス1 2021年6月5日付]