自己を分析し、タグを付けてみる

リンクトイン日本代表の村上臣氏

――「転職2.0」における重要なキーワードがあれば、具体的に紹介していただけますか。

「1.0」と「2.0」では、「目的・行動・考え方・価値基準・人間関係」の5つのポイントで大きな変化が起こっています。転職する人は増えていますが、転職に悩む人も非常に多い。そして悩んだ結果、「転職しない」という選択をする人もまだまだ多いでしょう。この理由は、1回の転職で自分の望みをすべて果たそうとして、なかなか踏み切れないからだと思います。「2.0」的な考え方では、転職は手段に過ぎません。その目的は自分自身の市場価値を上げることです。市場で評価される人材になれば、転職活動などしなくても勝手に声がかかるようになります。選択肢の中から良さそうなものを選び、自分の望む方向に近づいていく。1回、2回、3回……と繰り返す中で最終的に理想形になる、人生を通じたキャリア形成にはこれが必要だと思います。

――「どうすればそれが自分にもできるのか?」と考える人は多いと思うのですが、その方法を教えていただけますか。

転職をあまり「難しいこと」と考えず、まずは自分を分析して「タグ付け」をすることです。「自分はどんなキーワードで他人に見つけてもらえるのか?」を考えてみてください。チャンスを得るためには、いろいろな選択肢を呼び込まなくてはいけません。ホームページを作っても検索にかからなければ見つけてもらえないのと一緒で、自分自身にタグを付けて見つけてもらえるように意識して発信していくことが大事です。SNS(交流サイト)などを使ってもいいですし、周囲の人に自分のやりたいことを話すなどのアナログな方法でもかまいません。要は、自分が次にどんな仕事をやりたいのかを、他人の記憶に残していくことです。例えば新しいプロジェクトが立ち上がったとき、「そういえば、村上ってこれやりたいって言っていたよね」と思い出してもらえるかどうかが、チャンスにつながると思います。

次のページ
人脈づくりが大事 週1回は社外の人とランチ
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら