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アート&レビュー
エンタウオッチング

2021/6/15

エンタウオッチング

ぺこぱら後輩が心の拠り所

これまでに4回のチャンスを逃してきたと語るTAIGA。1回目は07年から08年にかけての『爆笑レッドカーペット』期、2回目は09年から10年の『あらびき団』期、3回目は14年の『R-1ぐらんぷり』決勝進出期、4回目は16年に女性ピン芸人・武家の女とのユニット「ザ・武道」でテレビ出演が重なった時期だという。このたびの『アメトーーク!』出演は5回目の大きいチャンスにあたるそうで、「今度こそ」という思いで準備は整っている状態だ。

(写真:中村嘉昭)

「芸人を辞めようかなと思ったこともありました。35歳から40歳が1番迷った時期ですね。就職するならラストチャンス。でも単独ライブで満員のお客さんを笑わせたり、『R-1』の準決勝で、その日イチくらいにウケたりしたことが支えになりました。それに、オードリーやぺこぱ、カズレーザーみたいに僕のことを面白いと言ってくれる、売れている後輩が周りにいたことも心の拠り所でした。

独身の頃は、『もし芸人を辞めるときが来るなら、子どもができたときかな』って思っていたんです。実際にそのタイミングで生活のために辞めた芸人はたくさんいましたし。でも、いざ子どもが生まれてみたら、芸人を辞めるのをこの子のせいにしたくないなって。『お前が生まれたことによって父さんは夢をあきらめたんだ』って言いたくないんですよ。『お前が生まれたら仕事がうまくいった。人生が良くなった』と言ってあげるためにも自分が頑張らないと。

芸人をやっている限り、テレビでもラジオでもレギュラーや冠番組を持ちたいという夢は変わらないです。もちろんネタは作り続けて、単独ライブもやりたいですし、いつかは『TAIGAフェス』みたいなこともやってみたいなって。

過去4回のチャンスで売れなくて良かったって今は思っています。多分、あの時にテレビに呼ばれても何も話せなかったから。この年になってやっと味が出てきて、エピソードトークもいっぱいできるようになったんで、今が1番いい状態です。遅咲きを武器と考えて、面白いものやバカバカしいものを自由に作っていきますよ」

(ライター 遠藤敏文)

[日経エンタテインメント! 2021年4月号の記事を再構成]

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