便利なネット時代だからこその必要な物の見極め方

筆者の講演やセミナーの来場者から、日ごろの食料品の買い物について「ネットだと買いすぎてしまうから、ネットスーパーより実店舗を利用している」という話を何度か聞いたことがあります。しかし、ネットだと買いすぎてしまう人は、おそらく実店舗でも買いすぎているのではないでしょうか。

ネットショッピングは買い物カゴに品物を入れる度に合計金額が更新されていきます。実店舗で電卓を持ち、合計金額を見ながら買い物をしている人は少ないでしょう。

また「これはやっぱり要らない」と思ったとき、実店舗では商品を元の棚に戻しに行くのが面倒になり買ってしまうということもありますが、ネットショッピングであればクリック一つで削除することが可能です。

とはいえ、ネットショッピングサイトでは、「欲しい」と思ったら瞬時に購入してしまうという危険もあります。前述のSTEP1、STEP2を考えて買い物カゴに入れた場合も、よほど急ぎでない限り、数日時間をおいてから購入手続きに進んではいかがでしょうか。

買い物をするのは月に1回か2回程度の特定日と決めます。買い物カゴには期間中に欲しいと思った品物が入って合計金額が表示されているので、その時点で「買いすぎてはいないか」「本当に必要なのか」を最終的に考えて決済手続きに進みます。考えてから買い物カゴに入れた場合でも、意外と「やはり不要かな」と思う物も出てきます。

買い物カゴに入れて数日おいている間に価格が上がったり、品切れになったりしてしまう物も出てくるかもしれません。そこは縁がなかった(本当に必要なものでもなかった)ということで諦めましょう。

このように買い物をする前に、本当に自分にとって必要かどうかを考える時間を持つことで、無駄遣いを防ぐことができます。同時に「やっぱりあれは買っておけばよかった」という買わなかった後悔も防ぐことが可能です。考えた末に自分にとって必要な買い物と判断したのであれば、買えばよいのです。

本当に必要な物というのは意外と少ないので、おのずと支出が減っていきます。さらに家の中は自分にとって必要な物だけになっていくので、家の中もスッキリとし、掃除もしやすくなっていくという利点もあります。

3000円で買った着ていない服が何着もクローゼットに眠っているよりも、3万円で買った服を大切に長く何度も着るほうが満足度もあがるというものです。

ぜひ自分にとって必要な物を見極める力をつけて、無駄遣いのないお金の使い方につなげてください。

矢野 きくの(やの・きくの)
家事アドバイザー・節約アドバイザー。明治大学卒。女性専門のキャリアコンサルタントを経て現職に。家事の効率化、家庭の省エネなどを専門にテレビ、雑誌、講演などで活動。著書:「シンプルライフの節約リスト」(講談社)他 オフィシャルサイト https://yanokikuno.jp