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2021/6/7

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■6位 阿修羅のごとく (NHK)
430ポイント 向田邦子&和田勉の傑作
写真提供:NHK

寡黙な老父の不倫が発覚する。怒りの炎を静かに燃やす母。その母を気遣う、いしだあゆみら4人の娘も秘め事や葛藤を抱える。

一見穏やかな家族の足元から噴き出すエゴや疑心、嫉妬。「愛すべきものである家族を容赦なく、自在な筆致で描いた」(太田さん)作品は「向田脚本の最高傑作」と草場さんは言う。

テーマ曲、トルコの軍楽が耳に残る。女優陣の演技力も圧倒的、とペリーさん。「ミニカーなど小道具を使い深層心理を見せる和田勉の演出」(小林さん)がさえ、当作品を超えるリメイクは金輪際作れない、と吉田さんは断言する。

(1)1979年(2)向田邦子(3)NHKオンデマンド(4)NHKエンタープライズ

■7位 金曜日の妻たちへ (TBS)
360ポイント ニューファミリーを象徴
(C)TBS

後にシリーズ化され「不倫ドラマ」と記憶されがちな「金妻」は、東京郊外に一戸建てを求めた核家族3組の「ニューファミリーを象徴するドラマ」(藤田さん)だ。主人公らは団塊に重なる世代で、豊かな時代を映す生活ぶり。田幸さんは「対等な夫婦関係、そして本来は家庭の中に普通にあるセックスをホームドラマで描いたのが斬新」と話す。

吉田さんも「家族の前に、夫婦は男と女なのだと子供心に思った」と振り返る。「子供がいない夫婦の絆の強さに触れていたところも救いがあった」

(1)1983年(2)鎌田敏夫(3)Paravi(4)エスピーオー

■7位 時間ですよ (TBS)
360ポイント 「人情」「家業」 かみしめる良作
(C)TBS

銭湯を舞台にした1965年の単発ドラマがシリーズ化。森光子、堺正章、樹木希林ら芸達者がそろい、劇中コントも挿入された。演出家・久世光彦の出世作。山下さんは「死語になりつつある『人情』『家業』をかみしめる良作」と評する。

「従業員まで含めた温かい大家族の雰囲気」(宇佐美さん)が懐かしいが、単なる人情コメディーではない。「跡継ぎ問題や二世代家族の悩みなど本筋もしっかりした」(草場さん)笑って泣ける画期的な作品だった。

(1)1970年(2)橋田寿賀子、小松君郎、向田邦子ら(3)Paravi(4)TCエンタテインメント

■9位 最高の離婚 (フジテレビ)
350ポイント 刺さるセリフ アクセント

価値観がかみ合わずに離婚しながら同居を続ける、永山瑛太と尾野真千子演じる元夫婦。ある秘密を抱えた真木よう子と綾野剛のカップル。2組の男女が絡みながら「一緒に暮らす意味」に向き合う。「気持ちのすれ違いが、いかにささいで大事かを絶妙な演技や演出で見せた」(中町さん)

小林さんは「お互いを思いやれない姿を描いた見事なキャラ設定」を高く評価。結婚を拷問に例えるような「刺さるセリフの連続」(太田さん)が、リアルな日常会話の中に強烈なアクセントをつけている。

(1)2013年(2)坂元裕二(3)FOD(4)ポニーキャニオン

■10位 渡る世間は鬼ばかり (TBS)
300ポイント 世相を反映 新鮮さ保つ
(C)TBS

「ホームドラマは長いほど本領を発揮する」と成馬さん。橋田脚本・石井ふく子プロデュースの「渡鬼」がこの命題を証明する。シリーズ10本と特別版の計511話。嫁姑(しゅうとめ)問題や「家族の面倒くささ」(山田さん)の追体験も含め「視聴者の共感を引き寄せた」(宇佐美さん)のが長寿の理由だ。

「のぞき見たようなリアルさ」(田幸さん)で岡倉家の夫婦と娘5人の家庭の日常と変化を描く。「遺産相続や介護など世相も反映させ続けた」(草場さん)ことで、物語が新しさを保った。

(1)1990年(2)橋田寿賀子(3)Paravi(4)――

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