中京で首位に立った寿がきや食品(愛知県豊明市)の「八丁味噌みそ煮込うどん2人前」は、名古屋名物であるみそ煮込みうどん専用に開発したというこしの強い麺が特徴だ。豆味噌を使用したスープつきで、煮込み6分で本格的なみそ煮込みうどんが完成する。調理の簡便さが受けて、中京地区だけなく首都圏でも来店客千人当たり販売金額が前年比2桁増となるなど売れ行きが伸びている。

寿がきや食品の「八丁味噌みそ煮込うどん2人前」

近畿で1位の恩地食品(大阪府枚方市)の「京うどん 180g」は、35年間売れ続けるロングセラー。のどごしよく、やわらかめの食感に仕上げた中細の麺は、子供や高齢者にも食べやすいと幅広い支持を集める。カバー率は、近畿で唯一80%を超えており小売店の評価も高いとみられる。

中国の1位は広島風にこだわるマルバヤシ(広島市)の「うどん 200g」。お好み焼きにも、かけうどんにも合うというソフトなのどごしと麺の丸い形状が特徴だ。

コロナ下の巣ごもり需要の増加などにより、2020年の来店客千人当たり金額は前年比20.4%増と大幅な伸長を見せている。

ソウルフード、根強い人気

焼き肉のたれは、各地域でエバラ食品工業の商品が1位だが、北海道はベル食品(札幌市)の「成吉思汗たれ」がトップに立つ。ベル食品は北海道のソウルフードメーカーを自任し、根強い人気がある。「精肉店と協力して、羊肉とたれを買った客にジンギスカン専用鍋を貸し出すなど、北海道でのジンギスカンの普及に尽力した」

さらに「創業以来70年以上、地元北海道で販売店や量販店はもとより、その先のお客様に販売し続けている強固な関係と、年間を通じて北海道内でCMを放映し続けていることが高い認知度につながっている」(同社)と強調する。

ベル食品の「成吉思汗たれ」

はんぺんは全国的に紀文食品が強いが、中京地域だけは長い間、魚歳食品(津市)の「大判はんぺい」が1位。2020年の同商品の来店客千人当たり販売金額は92.4円で2位の商品の倍近い。魚歳食品は、中京地域で「30年以上、練り製品を販売していて地元の味として浸透している」と自信をみせる。「品質維持のため、価格競争はせず、常に味にこだわり続けている」(同社)

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コロナ下、家庭でプチぜいたく