巣ごもりで注目「郷土の味」 コロナ下でプチぜいたく日経POSセレクション 地域売上No.1

コロナ下の在宅勤務や外出自粛で巣ごもり生活が増え、自宅で食事する機会も増えた。こうしたなか、お昼ごはんやおやつなどであらためて地域の逸品に注目が集まっている。小売業のPOS(販売時点情報管理)データに基づき選出した日経POSセレクション地域売上No.1で、まんじゅうや生うどんなど分野ごとに売れている商品を調べると、各地域で愛される商品が浮かび上がってきた。

銘菓、ネットなど販路拡大

全国販売されずとも、地元で愛される食品は少なくない。「まんじゅう」ではご当地菓子が各地の地域売り上げでトップに立った。コロナ下で帰省や旅行を控える人が多いなか、各地の菓子をインターネット通販で取り寄せたり、スーパーの物産展で購入したりするなど、ご当地菓子の買い方も多様になっている。

北海道で人気を集めるのは、千秋庵製菓(札幌市)のロングセラー菓子「ノースマン」。北海道産小豆を使用したこしあんをパイで包み、おやつとして親しまれている。日経POSのスーパーの売り上げは2020年8月に他の月の1.5倍を記録し、「お盆の時期のお供えとしての需要も大きい」(同社)。

近畿の1位は青木松風庵(大阪府泉南郡)の「みるく饅頭 月化粧」。白あんの中に練乳とバターを入れた自家製餡が特徴だ。駅や空港での売り上げが減るなか、関西圏に限定していた販路を全国に拡大し、販売先もスーパーなどに広げた。全国スーパーのカバー率(取扱比率)は20年12月には7.6%まで伸びた。

青木松風庵の「みるく饅頭 月化粧」

中国の1位は大手饅頭伊部屋(岡山市)の「大手まんぢゅう」。備前米を使った甘酒に小麦粉を混合し発酵させた生地が特徴だ。1837年創業時に発売され、地元での知名度は高い。「人形焼き・もみじまんじゅう」では、中国でやまだ屋(広島県廿日市)「桐葉菓」が首位だった。

地元の名物うどんに支持

だしやこしなど、地域の食文化を色濃く反映するうどん。生うどん部門では、地元の食文化にこだわって開発された商品や、地域の消費者に長年親しまれてきた商品が人気を集めた。

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