起承転結の「転」に力が入る

公式YouTubeで63万回再生を超える2人の代表的なネタは、宅配ピザの配達員(中野)が配達先でグラマラスな女性(岩倉)に誘惑される『宅配ピザ』。色仕掛けの部分で笑わせるオーソドックスなコントと見せかけて、途中から予想外の展開を見せるところに蛙亭ならではの魅力が詰まっている。コントの中に下ネタが出てくることも多いが、実はネタ作りを担っているのは岩倉だ。コントをやり始めた経緯や目指している方向性についてこう話す。

(写真:中村嘉昭)

中野 NSCの講師のアドバイスもあって、しばらく漫才をやっていた時期があったんです。

岩倉 でも、初めて単独ライブをやったときに作ったコントを、劇場のバトルライブでやったらいきなり2位になって。

中野 初めて上位になったねって。

岩倉 次の月も上位になれたんで、コントをやるようになりました。まだMAXまで至っていないんですが、最終的に目指しているのは、映画を1本見たような気持ちになれるネタが作れたらいいなって。

中野 「展開が急に変わる」と言われることもあるんですけど。

岩倉 どうしても起承転結の「転」の部分には力が入ります。かもめんたるさんのネタには「すごいものを見た」というのがあって。自分たちもそんなネタを作っていけたらと思います。

大阪から上京したのは20年4月。8月には『有田ジェネレーション』(TBS系)のメンバーになるなど、すぐにテレビに出られるようになり、かなり順調なスタートを切った。コンビのブレーンにあたる岩倉にスポットが当たることが多いが、中野も演技に定評があり、CMのナレーションでも活躍している。さらなる飛躍が期待されている今年はどんな年にしたいのか。

(写真:中村嘉昭)

岩倉 『キングオブコント』は決勝に行けていないので、今年は絶対に行きたいです。目標は優勝ですけど、まずはなんとか決勝まで。

中野 『キングオブコント』もそうですし、ネタをベースにいろんなことをやっていきたいです。

岩倉 ラジオもやっているんで、トークもうまくなりたい。

中野 ほかに僕はゲームやアニメの絵を描くのが好きなので、個展のようなものをやってみたいです。

岩倉 じゃあ、私は激辛に挑戦しましょうか。

中野 あははは! そうですね、そういうハードなバラエティにも2人で挑戦していきたいです。

(ライター 遠藤敏文、写真:中村嘉昭)

[日経エンタテインメント! 2021年4月号の記事を再構成]

エンタメ!連載記事一覧