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盆栽、おしゃれアイテムに変身 20~40代の関心高まる

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NIKKEI STYLE

季節の移り変わりや自然の美しさを鉢の上で表現する盆栽は「シニアの趣味」というイメージがあるが、最近は若い人にも裾野が広がる。記者も体験しながら人気の理由を探った。

アパレル業界出身の盆栽師

定番の真柏(しんぱく)や黒松から赤い花を咲かすサツキまで、一面に並ぶ鉢の数々――。盆栽のリース業などを手がける松葉屋(東京・荒川)が埼玉県に所有する庭を訪れると、カジュアルな服装の男性が出迎えてくれた。同社社長で盆栽アーティスト集団「TRADMAN'S(トラッドマンズ)」を束ねる小島鉄平さんだ。

「盆栽につきまとう古くさいイメージを払拭し、若い人に見てもらいたいんです」。小島さんはアパレル業界で世界を飛び回っていた10年ほど前、盆栽の世界に入った。海外で盆栽を見て日本と異なる観賞文化を実感。ただ、盆栽が好きな祖父母と観賞したものに比べ、安っぽい印象を受けた。会社を立ち上げ、自身も盆栽師に弟子入りした。

ビームスなど若者が集まるアパレル店はもちろん、バーカウンターやヒップホップのライブステージ向けの盆栽のリースも手がけた。インスタグラムなどのSNS(交流サイト)でも情報を発信し、若いファンも増えた。今年3月に代官山蔦屋書店(東京・渋谷)で開いたイベントでは、家で花見ができるように桜の盆栽を100鉢以上販売。購入者の大部分は20~40代の若い世代だった。

近年では手ごろな価格の盆栽が増え、若い人に広がる。3月に販売した桜の盆栽は4千~5千円程度だった。価格帯の広がりとともに「感度の高い若者が日本のかっこよさを再認識する動きがあるのでは」(小島さん)。盆栽は「COOL JAPAN」の一つとして海外でも注目され、コロナ前は訪日外国人へのPRも兼ねて松葉屋への依頼も増えた。また購入や観賞を契機に教室に通う人も多い。「正解がなく、自分の感性を生かせることが盆栽の魅力。肩肘を張らずにトライしてほしい」と小島さんは力を込める。

初心者でも楽しめる

剪定や針金かけといった高度な技術を持ち合わせていなくても、鉢の上に自然を彩る醍醐味を感じたい。「入り口」となる場は多い。体験教室を実施しているカルチャースクールいろは(東京・新宿)に記者(29)も足を運んだ。

作ったのは木の苗の周囲に苔を飾る「苔盆栽」。初心者なので針金かけなどを必要としない山紅葉を選び、土のブレンドや根止めの方法を一から教わった。

まっすぐ伸びた枝を見ていると、木々の間に砂利道を設け、爽やかな景色を再現したくなった。枝の向きや苔の置き場所には悩んだが、仕上げに化粧砂を敷き詰めるとイメージした光景が生まれた。記者はフラワーアレンジメントを習ったことがあるが、苔盆栽は位置決めで独創性を出しやすいと感じた。慣れたら近くで野花を摘んで寄せ植えしても風情が出そうだ。

いろはの代表講師・平沢和明さんは「植物を育てる上で、毎日土や水のことを考えるのはあたりまえ」と前置きしつつ「マンションのベランダなどでも管理できるので、若い人でも始めやすいのではないか」と話す。同スクールでは盆栽体験のほか、球の形をした用土で植物の根を包み苔で装飾する「苔玉」やガラス容器でコケを育てる「苔テラリウム」を学べる。

ECでも盆栽の販売伸びる

インテリアとして購入する人も増えている。盆栽を販売する妙興(高松市)は電子商取引(EC)が好調で、2021年8月期のECの売り上げは前期に比べ3割増を見込む。30~40代の比較的若い購買層もコロナ前は1割ほどだったが、現在は2~3割程度に増えたという。五葉松や長寿梅といった盆栽の完成品のほか、初心者向けにガイド本を付属した「盆栽づくりキット」も人気という。

在宅勤務などでオンとオフを切り替える必要性が高まるなか、若い世代を中心に意識的にゆったりとした時間を作る「チル」の習慣が広がっている。「机に盆栽を置き、家で一杯飲みながら盆栽を眺める時間は至福」(松葉屋の小島さん)。若者のライフスタイルにも盆栽は根付きやすいのかもしれない。

◇  ◇  ◇

コロナ禍で観葉植物も人気に

新型コロナウイルス禍で人気なのが観葉植物だ。青山フラワーマーケットを運営するパーク・コーポレーション(東京・港)によると、2021年2~4月の鉢植え観葉植物の1カ月平均の売り上げはコロナ前の19年同期と比べ約52%も増加した。4倍以上売れた店もあるという。「20代の男性が一人で買いに来たり、恋人と一緒に鉢植えを選んだりする様子も目立つ」という。

外出しづらい今、オンラインで観葉植物を選ぶ機会も増えている。Domuz(川崎市)は部屋の日当たりや購入者の性格などから最適な観葉植物を提案・販売するサイト「AND PLANTS」を運営する。パーク・コーポレーションも近くECサイト内に観葉植物専用のページを立ち上げる予定で、今後もブームは続きそうだ。

(荒牧寛人)

[NIKKEIプラス1 2021年5月29日付]

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