コロナ禍でコーヒーへのニーズが拡大

コスタコーヒーは1971年にイタリア人のコスタ兄弟がロンドンで創業し、41カ国で3800店舗以上のカフェを展開しているカフェブランドだ。本国では2010~20年の11年連続で「英国およびアイルランドで最高のブランド・コーヒーショップ・チェーン」(アレグラ・ストラテジーズ)に選ばれる国民的コーヒーショップと言っていい。

19年に米コカ・コーラが買収。グループ傘下で、RTD製品やコーヒー豆といった消費財の製造・販売のほか、本格マシンを導入したセルフ方式の無人カフェの設置、飲食店用卓上マシンの販売や直営カフェの運営など、幅広い事業を展開している。日本には20年春に進出。今回のRTD製品発売以前から、飲食店への卓上マシンの提供を進め、現在では、飲食店や映画館、野球場、無人カフェなど250拠点以上でコスタコーヒーを楽しめる。

日本コカ・コーラによると、日本国内のコーヒー市場は約3兆円で、内訳はRTDコーヒーが約1兆円、手淹(い)れやカフェ、インスタントなどの非RTDコーヒーが約2兆円。20年はコロナ禍による在宅時間の長期化で非RTD消費が前年比約10%増加し、多様なコーヒーの楽しみ方へのニーズが強まっているという。

ユーザーベースで見ても、楽しみ方は分散している。同社の調査では、コーヒー消費者のうち、RTDコーヒー飲用者は600万人、RTD/非RTDの併飲者が2400万人、非RTD飲用者が4300万人いることが分かった。

多様な飲用目的やシーンを捉え、コーヒー市場をさらに拡大、活性化するため、同社が取るのがデュアルバンド戦略だ。「ジョージア」という看板ブランドに加え、コスタコーヒーブランドも展開する。両者のすみ分けとして、ジョージアはコーヒーシェア1位という安定感を生かし、自販機や小型缶の飲用率が高いRTD飲用者をメインターゲットに展開。コスタコーヒーは高級路線で、RTD/非RTDの併飲者および手淹れしか飲まないこだわり層の取り込みを狙う。

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