検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

子のイヤイヤで遅刻、契約大損…失敗から学んだこと

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

日経 X woman

仕事、子育て、夫婦関係……どれも「失敗したくない」ですよね。でも、キャリアに傷がついたら取り返せない? 親は完璧な見本でなければならない? いえいえ、きっとそんなことはないはず。親だって社会人だって人間だもの、失敗してもいいじゃない! この記事では、活躍する人たちの失敗談などに学びながら、失敗との向き合い方や、自分らしい乗り越え方についてのヒントをお届けします。

◇  ◇  ◇

失敗から何を学び、人生にどう生かすか

「仕事ではミスを減らし、生産性を上げて効率的に働こう」「時間がなくても子どもには笑顔で、自己肯定感を損なわないように子育てしよう」……。親として社会人として、日々努力している世代。本当にお疲れさまです。けれど、人生好調なときばかりではないですよね。「頑張っているのに、どうしてうまくいかないの?」「努力しているのに、こんなところに落とし穴が?」。仕事や子育て、夫婦関係などにおいて、思わぬ展開にがくぜんとした経験を、誰しもが持っているのではないでしょうか。

失敗したら親として情けない? 社会人として失格? ――いいえ、きっとそんなことありません。人間だもの、誰でも失敗はあるはず。大事なのは、そこから何を学び、人生にどう生かすかという視点ではないでしょうか。

今回日経xwomanでは、働くママ・パパたちの、仕事、子育て、夫婦関係における「失敗エピソード」を募集しました。そこから見えてきたのは、仕事と子育ての両立の大変さに悩み、キャリアの壁に直面し、夫婦関係に悩みながらも、日々前向きに生きるママ・パパたちの姿。何を「失敗」と捉えるかは人それぞれですが、どんなピンチを経験し、どのように乗り越えたのでしょうか。

子どもに振り回され、理想通りに働けない

読者から集まった「失敗エピソード」の中で最も多かったのが、「仕事と家事育児の両立が、理想通りにいかなかった」という声でした。子育てをしていると、子どもの体調不良などの突発的な出来事は起こるもの。仕事に遅刻したり、大事な会議に参加できなかったりと、社会人として「失敗」と言われるようなことも経験し、それでも前を向いて生きている姿が見えてきました。

息子のイヤイヤ対応で1時間の遅刻


 保育園が大好きで、慣らし保育の頃から一度も泣くことなく楽しく登園していた息子。しかし2歳をすぎたあたりから自我が出始め、先日ついに、私が会社に遅刻するレベルのイヤイヤが発動しました。朝食もほぼ食べず、「保育園にはいかない。恐竜で遊ぶ」とごねられてお手上げ状態でした。

通常であれば、私の出社に間に合うように多少強引にでも連れて行くのですが、その日は激しく泣いたため遅刻を覚悟。会社に連絡し、30分程度、息子の言う通りにして過ごしました。すると少しずつ落ち着いてきて、「保育園でみんな待ってるよ?」と言うと切り替えて支度を始めました。


 結局、会社には1時間程度の遅刻で出社となりました。あのまま強引に連れて行っていたらもっと泣いて大変になっていたかもしれません。遅刻を覚悟して息子に寄り添ったことで、息子も比較的短時間で気持ちの切り替えができたのだと思います。(ハピネット広報 大嶋ゆきみさん/2歳のママ)

育休明けに希望の仕事に立候補したが…


 2人目の育休復帰後に自身の希望により、初挑戦の自社マーケティング・イベント業務を担当することに。複数のクライアント企業に登壇いただくイベント企画の担当になりました。しかし、顔合わせを兼ねた初回の企画ミーティング当日、子ども2人の発熱により出社できず……。やむなくリモートで参加しましたが、子どもがギャン泣きでミュートにせざるを得ず、回線も不調でほぼ参加できませんでした(涙)。


 復帰後は保育園からの呼び出しが多く、自分もブランク明け、しかも異動直後で業務知識が浅いために、今振り返れば大変な案件でした。上司および一緒にイベント企画・登壇をしてくれた現場社員の方には本当に感謝しています。(メンバーズ EMC推進室 マーケティング&コミュニケーショングループ グループ長 近藤菜保子さん/5歳と3歳のママ)

妊娠・出産を機に仕事のペースを落としたことで、本当にやりたいことが見えなくなったり、希望の仕事に戻れなくなったりする、いわゆるマミートラックに乗ってしまったという人もいました。

マミートラックから抜け出せない


 子育てを理由に昇進を断り、結局マミートラックに乗ってしまった。 子育ては順調なので、それで自分を納得させているが、二兎(にと)を追ってもよかったと後悔もある。(教育/専門職/小5と中1以上のママ)
 
 出産後も正社員のまま仕事を続けることを諦めない、という強い気持ちを持てなかった。結果、契約社員、派遣、パートなど非正規で働き、苦労している。(会計/総務人事/中1以上のママ)
 
 キャリア形成期の半ばで出産し、いまだに管理職には就いていないため、社内から「負け組」とみなされているように感じる。(独立行政法人/企画・調査・マーケティング/年長のママ)

思いもしなかった落とし穴にはまった人も

「思い切り働きたい」という思いがありながらも、現実は時間的な制約が大きく、気持ちが空回りしてしまうこともあります。頑張りすぎて体調を崩した経験から、大切なことを学んだという人もいます。

睡眠時間を削って仕事、体調を崩す


 育休復帰後は子どもとの時間を第一にするため時短勤務で復帰し、約1年後、出産前に所属していた部署に時短勤務の管理職として配属。産前と同じパフォーマンスを時短で達成する必要があるのだと思い込みました。クライアント対応も100%の形で行いたかったし、予算達成もしたかった。どちらも産前はできていたのに、復帰後はうまくできませんでした。

 子育てをしながら仕事で成果を出すには、「子どもが寝てから仕事するしかない」という考え方になり、睡眠時間を削って仕事。その結果無理がたたって、人生で初めて精神的な負担から体調を崩してしまいました。

産前は時間が無限にあり、また人のミスで自分が謝るのが嫌だった(笑)こともあって、自分で仕事を抱え込むクセが強かったと思います。でも、あるときなじみのクライアントさんから「あなたの仕事は、仕事をしないこと。自分でやらないこと。できることをできる人がやっていたら、ずっとチームが育たない。あとお母さんが完璧な人だったら子どもはしんどくなる。時間がなくて100%の力を出しきれなくてしんどいのは分かるけど、今はそういう時期だと受け入れたほうがよい」という言葉をかけてもらいました。

 その瞬間、スッと肩の力が抜けたことを覚えています。そこから少しずつ自分の持っている仕事を部下に渡すようになりました。
 
 時間にも体力にも限界があることを受け入れ、妊娠や出産でキャリアを中断することを「キャリアダウン」ではなく、人生のステージにおいて「キャリアアップ」していると捉えること。今は管理職として、出産・復帰を経験するメンバーに対して「育児をしながら復帰する人のミッションって何なのか」を明確にしてあげ、手助けできるよう心がけています。(マクビープラネット マネージャー 吹場由衣さん/4歳のママ)

予想もしていなかった仕事上のトラブルを経験し、そこからリカバリーした人もいます。

契約の甘さから売上金500万円が未回収に


 いわゆる「小一の壁」に備えて、子どもが小学校に入学すると同時にPR会社を起業。周りの方にサポートしてもらいましたが、起業1年目は分からないことだらけで、詰めが甘い部分がありました。

 それが露呈したのが、契約書です。1期目に担当したクライアントからPR代金が支払われないという事件がありました。もともと知り合いだった相手で、すでにメディアアプローチなどに数百時間を費やし、いくつも取材獲得やメディア露出をサポートしていたので、まさかPR代金が支払われないとは想定していませんでした。しかし先方は「支払いません」の一点張り。その額、概算で約500万円。当時の私にはかなりの痛手でした。

 すぐに税理士さんに相談し、訴訟になった場合に備えて、メッセージ履歴などをすべて写真で記録、USBメモリーに保存しました。ただ、振り返れば私自身にも、きちんと契約書を交わしていなかったという落ち度がありました。さらに、起業当時の私は、自分のホームページに金額を提示していませんでした。そのことで相手に「知り合いだから無料でやってくれるだろう」という期待を抱かせてしまったのかもしれません。

この件に関しては高い勉強代を支払ったと思って、2年目からは経営方針を見直し、「ホームページにしっかり金額を提示する」「契約書を交わす」を徹底。SNS(交流サイト)経由などで知り合いから仕事を依頼されても、「最初に金額を提示する」「知り合いだからという理由で安易にPRを受けない」「自分の仕事を安売りしない」をルールにしたら、ぐんぐん売り上げが向上しました。

 経営は、ゲームとは違う。知人に対しては、厳しいかもしれませんが一線を引き、ルールを決める。そして、そのルールを徹底するようにしています。(未来イメージ代表 加藤朋子さん/8歳のママ)

家族だからうまくいくとは限らない

かけがえのない子どもやパートナー。距離が近いからこそ、うまくいかないときもあり、子育てや夫婦関係において後悔を感じている人もいます。その経験を、今の人生にどう生かしているのでしょうか。

子育てにおける後悔…子どもに声を荒らげてしまった


 10年ほど前、長男が3歳から5歳くらいの頃、子どもに声を荒らげてしまった時期がありました。例えば、お出かけの日に乗ろうとしていた電車に乗れなかったとき、自分の怒りを「〇〇(息子の名前)の支度が遅かったから」と、彼のせいにして理不尽にぶつけていました。言葉だけでなく、手を上げてしまったこともあります。

本当は、子どもが悪いわけではなく、自分が処理しきれない感情を、弱い存在である子どもにぶつけているだけだと、頭では分かっていました。あのときの子どもの悲しそうな目……。思い出すと、今でも申し訳なくて涙が出ます。

 まずは、自分で自分の非を認められるようになること。そして、怒りが噴出して止められなくなりそうなときは、とにかく子どもと離れること。違う部屋に移動をしたり、可能であれば家族にお願いして数時間でも離れる時間を作るようにしたりして、乗り越えるようにしました。(教育/専門職/年少と中1以上のママ)

夫婦関係の壁…離婚経験をビジネスに生かす


 大学を卒業してすぐに結婚と離婚。その後、2度目の結婚で生まれた子どもが9歳と10歳の頃、再度の離婚。相手の会社が倒産し、転職によって生活時間帯が変わり、夫婦の会話がなくなったことがきっかけでした。2回ともけんかをしない円満離婚でしたが、本質は相手と向き合っていないだけでした。

 それが明らかになったのは子どもたちの反抗期。子どもたちが複雑な感情を抱えているのに、ワンオペで忙しかった私はきちんと向き合えず、子どもたちは口をきかなくなったり、家出したり。私は元夫が子どもたちと会うのを快く思っていませんでしたが、このとき初めて元夫に頭を下げ、「子どもたちが困ったら、いつでも電話をさせてあげてほしい、いつでも声を聞いてあげてほしい」と頼みました。そこから子どもたちに逃げ場ができ、気を使わずにパパに会えるようになったことで表情や態度が激変し、私との関係も改善しました。

子どもとも元夫とも、本音で向き合うことの大切さを知りました。今、子どもたちと私は3人それぞれ一人暮らし。とても仲良くなり、月に一度はご飯を食べたり、旅行に行ったりを楽しんでいます。その後、私は離婚時の住宅ローンのカウンセリングを行う現在の仕事に就きました。離婚、子育てを経験した私だからできる仕事だと思っています。(共有名義不動産問題研究所 入江寿さん/19歳と20歳のママ)

人生は七転び八起き、失敗しない人なんてきっといないでしょう。大切なのは、失敗の経験をどう捉えて、学びに変えるか。もしかしたら、世間的に「失敗」とされている出来事でも、自分にとっては「かけがえのない経験」に変換できるかもしれません。

(構成・文 久保田智美=日経xwoman DUAL)

[日経xwoman 2021年5月26日付の掲載記事を基に再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー

私が描く、選ぶ、動き出す。/世代別&世代をクロスした情報を発信するWebメディア

20~30代向けの「doors」、働くママ・パパ向けの「DUAL」、40~50代向けの「ARIA」で、各ライフステージでのさまざまな働き方や生き方、本音の詰まった共感ストーリーをお届けします。また、健康・美容、マネーの深掘り情報や、変化の速い時代に知っておきたい時事テーマをタイムリーに発信。動画コンテンツやセミナー・イベントを通して、自分磨きや仕事のノウハウも学べます。無料登録で会員限定記事をお読みいただけるほか、メルマガをお届け。有料登録の方は、『日経xwoman』の特集や連載をすべてお読みいただけます。

詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_