2021/6/2

育児休業中のお金

雇用保険に加入している人であれば、一定の要件はありますが、育児休業中には育児休業給付金が支給されます。これは雇用保険に加入していない経営者や個人事業主は利用できないものです。

この受給期間は基本的に産休が終了してから子どもが1歳になる(誕生日の前々日)まで。保育所などに入所できないなどの事情があれば、段階的に最大2歳になる(同)まで延長できます。

給付金は雇用保険から原則2カ月に1度支給され、金額は育児休業開始から半年は賃金の67%、その後は50%となります。産休中とは異なり、少し収入がありますので、やりくりは幾分か楽になるでしょう。この期間中も、社会保険料は免除されます。

この多少金銭的に楽になる時期も、支出を簡単に増やすことは厳禁です。どうしても必要な支出が増えがちな時期ですが、それでもできるだけ少なくできるように、ムダ支出はないか、見直しを定期的にしていきましょう。

おむつ代、ミルク代、洗濯物が増えることによる水道代の増加といった仕方がないものもありますが、気分転換の外出や友達づきあいなどでも支出は増えがちです。適宜、要・不要を考えましょう。

これから子どもが大きくなるにつれ、お金が必要になる機会が増えます。その時のためにしっかりためる習慣作りをしておきたいのです。無理に節約することではなく、自然に継続できるような支出のメリハリ作りです。

今後のための家計見直し法

ムダ支出を減らす、支出にメリハリをつける。大ざっぱな話ばかりになってしまいましたが、家計の見直しをするにはまず、支出の記録が大切です。それにより、お金の使い方の癖を見つけられたり、思いもよらなかったムダ支出に気が付いたりすることもあるでしょう。

また逆に、必要なところにお金をかけられていなかったことに気付くかもしれません。

記録は支出を費目ではなく、価値で分けて書いていくと判断がしやすくなります。消費、浪費、投資の3つに分けるのです。消費は生活に必要な支出。浪費はいわゆる無駄遣い。投資は金融投資や自己投資の意味合いです。支出の価値を考えて振り分けるだけでも効果が出やすいですが、割合を「消費:浪費:投資=70:5:25」に近づけられるように意識できると、より家計は変わるでしょう。

今まではご夫婦2人がなんとか暮らせればよかったかもしれない家計ですが、これからはお子さんも一緒に暮らして、育て上げるための家計でもあります。妊娠をきっかけに焦ると「何をやっているの!」と叱られたような気分になるかもしれませんが、「いま気が付いてよかった」というものです。手当、給付金、免除などをもれなく使いながら、上手に家計を改変していきましょう。

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、これまでの相談件数は2万3000件を突破。著書に『はじめての人のための3000円投資生活』『年収200万円からの貯金生活宣言』など。オンラインサロン「横山光昭のFPコンサル研究所」を主宰。