パソコンの動作なぜ鈍く?「見えない」アプリにも注意

日経PC21

アプリの動作が重くなる理由はさまざまだ(写真はイメージ=PIXTA)

OS(基本ソフト)やアプリの動作が重くなるのはなぜか。これはパソコンユーザー共通の疑問だろう。フリーソフトなどによる速度改善手法もあるが、それはいわば対症療法。本格的に取り組むには、遅さの原因をしっかりと理解しておく必要がある。アプリが遅くなる原因はさまざまだが、ここではCPU(中央演算処理装置)での処理に焦点を当ててみよう。

エクセルやブラウザーなどのプログラムは、パソコン内部のCPUが実行している。CPUはパソコンの「頭脳」として、ユーザーの操作に応じて結果を出す複雑な計算処理を行っている。

プログラムは何万というCPU命令(機械語)で構成されているが、CPUは原則、一度に1つの命令しか実行できない。だが実際には、複数のプログラムを極めて短時間で切り替えて実行しているため、見た目には複数のアプリが同時に動いているように映る(図1)。

図1 CPUは極めて短時間の間に複数のプログラムを切り替えて処理している。同時に動いているように見える多数のアプリは、実は順番に処理されているわけだ。アプリ側に何らかのエラーが起きたり、作業量が多くて一定時間内に処理が終わらないと、該当アプリの動作が遅くなるだけでなく、ほかのアプリも影響を受けてあらゆる動作が遅くなってしまう

複数のプログラムを順に実行、どれかが滞ると重くなる

それを実現しているのが高い動作クロックだ。例えば1ギガヘルツ(ギガは10億)のCPUは、大ざっぱに1秒間に約10億回の処理を実行できる(厳密には違う)。最近のCPUは2ギガ~4ギガヘルツが一般的。それだけの処理性能があれば、1秒間に何十というプログラムを切り替えても、同時実行のように見える。

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