購入時に確認したいのが最大サージ電流値と最大サージ電圧値。数値が高いほど雷サージに対する耐久力が高い。ただし規定量以上のサージが侵入したり、規定量以下でも複数回侵入したりした場合はタップの交換が必要なこともある。

ホーム分電盤に組み込むタイプの避雷器もある。電気工事士の施工が必要だが、家中の電源線の雷サージ対策を1カ所でまとめられ、アースから侵入する雷サージにも対応できる。この避雷器は規定値内の電流値なら何度でも使用できる。多大な雷サージが侵入しない限り、一度取り付ければ推奨交換時期まで何度も使えるのだ。

タップ型と分電盤型のどちらで保護するかは、予算や手間、保護する機器の数との兼ね合いになるだろう。

アンテナ線やLANケーブル、電話線などの通信線を保護する場合、先ほど紹介したタップ型のように取り付けが簡単な製品が売られている。各種を買い合わせると安い買い物ではないが、保険として購入する価値もありそうだ。

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データ損失 ノート型は強い

雷による被害には、物品の破損や故障だけではなく、パソコンや記録媒体に残されたデータの破損も含まれる。顧客名簿や収支データのほか、家族の画像や映像など、消失すると金額だけでは測れない損失を生み出す。パソコンのデータのバックアップ頻度を上げたり、取り外し可能な外部ディスク(写真)に保存する、あるいはネット上のクラウドサービスに保存するのも有効だ。例えば、持ち運びを前提にし、ケーブル類の常時接続を必要としないノートパソコンは、雷被害の対策上、デスクトップパソコンよりも安心だと言える。

(家事ジャーナリスト山田 亮)

[NIKKEIプラス1 2021年5月29日付]