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デザイン思考の授業

2021/6/1

デザイン思考の授業

違いを生み出せる人はデザイン思考を無意識にやっている

左脳型の人がデザイン思考を学ぶことの特に大きな意義の1つは、人とは違う切り口を出すことができる強力な武器として、左脳右脳ハイブリッド思考を実践できることだと私は考えています。

ハイブリッド知的生産に必要な能力は、共感(ユーザー観察)、全体の調和(統合)、デザイン(デザイン全般)、物語(ストーリーテリング)など、『ハイ・コンセプト』(ダニエル・ピンク著、「新しいこと」を考え出す人の時代の感性の磨き方を考察した書籍)の中で紹介されている6つのセンスの多くと重なっています。

この左脳と右脳を両方使った、ハイブリッド知的生産のノウハウを持っている人は、新しい発想を生み出し続けることができるたいへん賢い人になることができます。

自分の仕事を、新しい価値を創る仕事と時間を効率よく回す仕事に分け、新しい価値を創るものには多少時間を使ってでも、デザイン思考の考え方を使ってアイデアを生み出すことが必要だと思います。

私の場合は、個人的にワクワクするプロジェクトや、今まで手をつけられていない新しい切り口でちゃんと形にすれば大きな話題になりそうなプロジェクトにデザイン思考を活用しています。

(おわり)

佐宗邦威
BIOTOPE代表/チーフ・ストラテジテック・デザイナー
大学院大学至善館准教授/多摩美術大学特任准教授
東京大学法学部卒業、イリノイ工科大学デザイン研究科(Master of Design Methods)修了。P&G、ソニーをへて、戦略デザインファーム「BIOTOPE」を起業。BtoC消費財のブランドデザインやハイテクR&Dのコンセプトデザイン、サービスデザインプロジェクトが得意領域。著書に『直感と論理をつなぐ思考法』『ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION』など。

※連載では、書籍『世界のトップデザインスクールが教えるデザイン思考の授業』の「LESSON0:はじめに」の一部と「LESSON1:思考法」を紹介しました。書籍では、マインドセットやプロセス、経営戦略との関わりなどLESSON7まで講義が続きます。独立研究者の山口周氏と著者による対談も収録しています。

世界のトップデザインスクールが教える デザイン思考の授業 (日経ビジネス人文庫)

著者 : 佐宗 邦威
出版 : 日本経済新聞出版
価格 : 1,045 円(税込み)

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