デニム業界は今、新たな戦国時代に突入! 各国から注目ブランドがけんを競うなかでも、気鋭と名高い4傑の代表作を分析してみよう。
Japan:ディレクター小林氏による現代とヴィンテージの融合
■AUBERGE(オーベルジュ)
スロウガンのデザイナーとして長年活躍してきた小林学氏が2018年に創設。ヴィンテージからインスパイアされたトータルウエアを展開しているが、一点一点の作り込みが圧倒的と評判。素材開発のため糸一本まで精密な分析を行うことで知られている。
代表モデル PHIL MENPU(フィルメンプ)
黄金時代のアメリカンデニムを絶妙にアップデート
1940年代のデニムに影響を受けて誕生。腰周りや全体のバランスを絶妙にアップデートしたシルエットが秀逸。リベットにはユーズド加工を施すなど、細部の作り込みまで念入りだ。ブラックデニムで耳付きというのもレア。2万8600円(ビームス 六本木ヒルズ)
England:テーラー出身デザイナーによりシルエット美が実現
■BLACK HORSE LANE ATELIERS(ブラックホース レーン アトリエ)
2016年にロンドンで生まれたデニム専業ブランド。生産の全工程がアトリエ内に集約され、オーセンティックなデニム作りを志向している。一方、施設内でポップアップレストラン営業があり地元の若者が集うスポットになるなど、質実剛健ばかりではないモダンな感性も備えた注目株。
代表モデル HERITAGE STRAIGHT(ヘリテージ ストレート)
じっくり育てていきたいヘビーオンスデニム
多彩なシルエットを展開するブランドだが、こちらは名前のとおりクラシックなストレートレッグ。15.5オンスのヘビーなデニムを採用し、リベットは伝統の打ち抜き式にするなど、古き良き美学が宿っている。3万3000円(リングヂャケットマイスター206 青山店)