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「ビゴる」の新語も誕生、本場のボロネーゼの味を伝える「BIGOLI(ビゴリ)」

2店目は総合スーパーの「イオンスタイル品川シーサイド」(東京・品川)のフードコートに入る「BIGOLI品川本店」だ。「え、スーパー? フードコート?」と、先入観を持たずに、まずはこのパスタも体験していただきたい。

同店は「ミートソースではなく、イタリアの本物の“ボロネーゼ“を広める」ことを信条としている。一部の高級イタリアンでもボロネーゼを出しているが、高い値段でごく小さいポーションでしか提供していない。この味をラーメン店のように気軽に、しかも手ごろな価格で、短時間でさっと食べられる店があったら、と考えたのが出店のきっかけだったという。

「オリジナル」 (S:650円、M:790円)ほか、同じソースにニンニクやトマトを追加した10種類のボロネーゼを提供。削りたてのグラーナ・パダーノ(イタリアのハードチーズ)が山盛りにのせられたビジュアルも人気の秘密だ。

このコンセプトでまず神田駅近くに4坪の店をオープンしたところ、ビジネスマンに大いにウケた。1日8回転する大繁盛店となり、「より多くの方にボロネーゼを知ってほしい」と2017年に現在のイオンに移転した経緯がある。

しかし品川の客層にはまったくハマらず、閑古鳥の状態が1年近く続く。店を閉めようと思った矢先、あるマスコミ関係者が同店について発信したツイッターがバズり、客が殺到した。同店のボロネーゼを食べることを「ビゴる」と呼ぶSNS(交流サイト)の新語も誕生。突然のブレイクから3年たつ現在でも、熱狂的な人気が続いている。

来店客から「ママ」と親しまれる同店の看板女将、葛井朝実さん

長く続く人気を裏打ちするのは、同店のボロネーゼの圧倒的な商品力だ。「これはフードコートで食べるレベルの味ではない」とSNSでつぶやく投稿も見かけるほどで、肉や野菜の強いうま味を感じるソース、自家製パスタのもちっとコシのある食感など、一度食べると納得するだろう。

「高級リストランテと同じく、機械ではなく手切りした肉を野菜と根気よく炒め、赤ワインをふんだんに使い煮込んでいます。ケチャップで味を付けず、素材の濃厚な味を楽しむソースが自慢です。ミートソースと別物の、本物のボロネーゼをもっと知っていただけるよう、今後も頑張りたいです」とは、BIGOLIの看板女将(おかみ)で「ママ」と親しまれている総支配人の葛井朝実さん。

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