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山田孝之 「僕は監督に向いていない」と断ったけれど

特集 新ヒットメーカーの条件(3)

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日経エンタテインメント!

エンタテインメントの"表"に立つ俳優や芸人などのタレントたちが、映画監督、脚本家、プロデューサーなど"裏方"のクリエーターとして才能を発揮するケースが目立っている。公開中の映画『ゾッキ』も、大橋裕之原作のマンガを、竹中直人・山田孝之・齊藤工という俳優3人が共同監督で映画化した作品だ。

<<「竹中直人 監督業、映画にぜいたくな関わり方ができる」

俳優の世界に入って20年。RPGの主人公をパロディ化した"ヨシヒコ"からキモの据わった闇金業者"ウシジマ"、伝説のAV監督まで幅広く演じてきた山田孝之。2017年以降はプロデューサーとしても数々のドラマ・映画を手掛け、今回が満を持しての長編映画監督デビューとなる。

「竹中さんからお話をいただいて、最初はお断りしたんですよ。だって、僕、監督経験はミュージックビデオ1本だけだし。僕自身、監督はたぶん向いてないだろうと思ってたんです。監督って"決定する仕事"だと思っていて。演出のことはもちろん、衣装も美術も。そこで僕、バスっと言えるタイプじゃないんです。でも、『ゾッキ』は映像化したほうがいいので、プロデューサーならできる、ってお返事しました。でも、竹中さんが折れる気なかったんですよ(笑)」

結局、全体のプロデューサーと監督を兼ねて参加。現場全体を見て制作がスムーズに進むよう支えるプロデューサーの立場と、自分の考える通りにすべて決定していく監督の立場との間で揺れることもしばしばだった。

「撮影は齊藤組、竹中組、山田組の順でした。現場で何かあったときにプロデューサーがいないといけないし、他のお二方がどんなふうに撮るのかを横で見て学ぼうとも思ったので、できる限り現場に行くようにしてました。

竹中さんってロケハンの段階で全部カット割りが決まり、欲しい画をしっかり撮っていくんですね。それを見ながら『技術部もいろいろ提案したいだろうなあ』って感じるわけですよ。で、全体の組のバランスを見て、僕のパートでは技術部の提案を積極的に聞こうとか思ってました。

ただ、自分の中で固まってる部分もあって。何度かロケハンして『ここは引きでカメラずーっと固定でゆっくり撮ろう』とか決めてるシーンの現場に入ったら、なぜかレールが敷かれてたり(笑)。でも、これもみなさんが僕のためにやってくださっていることだなあと思うので、『じゃあ、1回それで見させてください』って。結局それで撮影時間が延びるんですが、無下には断れないというか……」

自ら書店へ営業も

新鮮な喜びだったのが、キャストの衣装合わせ。脚本を読んでイメージした俳優が実際に目の前で「役」として形になっていく初めての瞬間。「わー、やっと会えた!」と興奮したという。そんな初監督を終え、またやりたいかと尋ねると「機会があれば」。

「本当は芝居だけやっていたいんです。芝居が好きだから。プロデューサーも、プロデューサーじゃなきゃできないことをやってくれる人がいないから、『自分がやらなきゃ』って、20代から勝手に使命感を持ってやってるだけなんです。働く現場の労働時間とか、作品がヒットしたら作ったみんなにちゃんと還元しようよ、とか。

芝居が好きで芝居だけやってたい人が、それを実践できるような環境を作らなくちゃいけない。その解決策には、監督ではなくプロデューサーなんですよね。自分で組を作って、当たり前の労働環境を備えた現場を増やしていくしかないので。

『ゾッキ』では撮影の1年ほど前からヴィレッジヴァンガードさんとコラボグッズを作る話し合いをしてました。撮影中も、正統派の書店さんにも協力いただきたいなって突発的に思いついて、ロケ現場に近い豊橋市に本社のある精文館書店さんに営業に行ったりして。『ゾッキ』はヒットさせなきゃいけないんです(笑)」

(ライター 武田篤典)

[日経エンタテインメント! 2021年5月号の記事を再構成]

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