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セカンドキャリアのすすめ

2021/6/15

セカンドキャリアのすすめ

メンバーはマーケティング、クリエイティブ、人事・法務、Webディレクターなど異なる専門性を持ち、案件によって柔軟にプロジェクトを組むアメーバ的ユニットです。そのメリットは、1人では限界があるクライアントリソースの共有です。

オフィスコストに加えて、誰が社長か、給料や評価をどうするか…といった組織運営コストもかかりません。案件に関わったメンバーで売り上げをシェアするだけです。また、組織づくりの点ではメンバーの育った文化風土の違いが大きな壁になりがちですが、私たちは最初からあうんの呼吸なので文化風土を創る時間と労力が不要でした。

強み持った人は身近にいるはず

在職中にこうした仲間を見つけておくと、セカンドキャリアの選択幅は広がります。会社員生活数十年の資産である仲間の活用で、1人でやるよりもはるかに安心で広がりのある形ができます。万が一、自分には向いていないと思ったら、撤退も簡単です。この形は私たちに限らず、ゆるく起業を考える際の形として使えると思います。

それができたのは「特殊な技能を持った人たちだから」と思われがちですが、私たちも最初は自分たちの価値の出し方に気づいていませんでした。皆さんの周りにはいろんな強み、ネットワークを持つ人がいるはず。それを自分の強みや志向性と組み合わせたらどんなことができるか、想像の翼を広げるのです。見落としている宝があるはずです。

企業の中で経験を培った人たちは宝の山、いわば「歳(都市)鉱山」。その人たちの多くが頭と足の動かし方を分からずに戸惑っていては、社会の大きな損失です。セカンドキャリアは机の上で考えるだけでは限界があります。だからこそ、リスクを最小限にする体験的なシミュレーションです。50代の会社員こそ会社にいながら副業・兼業を活用し、自分に合ったセカンドキャリアへの準備をすることをお勧めします。

そして自分の強みを可視化して、枠にはめることなくあらゆる可能性を想定しましょう。起業も十分に1つの選択肢になり得ます。人口の半分を占める50代以上が元気になること、それは個人と会社、社会の活力にとっての三方良しにつながるはずです。

(おわり)

小沢松彦
 1962年名古屋市生まれ。85年早稲田大学卒業後、博報堂入社。営業部長や広報部長などを歴任し、2014年に早期退職。セカンドキャリア支援の一般社団法人、社会人材学舎の起業に参加し、後に自身で主に中小企業のバリュー開発・社員教育を手掛ける会社「sfidaM(スフィーダム)」、企業戦略の伴走支援ユニット「Halumni(ハルムナイ)」を設立。現在は経済同友会と兼業。

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