池田エライザ、山田孝之… 映画監督に俳優が続々挑戦特集 新ヒットメーカーの条件(1)

日経エンタテインメント!

ここ数年、エンタテインメントの“表”に立つ俳優や芸人などのタレントたちが、映画監督、脚本家、プロデューサーなど“裏方”のクリエーターとして才能を発揮するケースが目立っている。

例えば、auのCMで歌声を聴かせるなど多才な池田エライザは、2020年12月公開の『夏、至るころ』で映画初監督。女優を始めた頃からスタッフ側にも興味を持ち、現場で撮影部スタッフに機材についても教わっていたという彼女は、出演者オーディションにも立ち会うなど、全面的に製作に携わった。

『ゾッキ』 離婚して実家に戻ったりょうこ(吉岡里帆)、ママチャリであてもなく旅に出た藤村(松田龍平)など、秘密を抱えた人々を描くコメディ。大橋裕之のマンガが原作(配給:イオンエンターテイメント) (C)2020「ゾッキ」製作委員会
『ゾッキ』 竹中直人、山田孝之、齊藤工が共同監督、舞台演出などの倉持裕が脚本、Charaが音楽監督を務める(配給:イオンエンターテイメント) (C)Hiroyuki Ohashi / KANZEN 2017

4月2日公開の『ゾッキ』は大橋裕之原作のマンガを竹中直人・山田孝之・齊藤工の共同監督で映画化。俳優監督のパイオニアでもある竹中は『無能の人』(91年)など長編映画監督8作目。俳優としての「斎藤工」とは別名義で監督としても活動する齊藤は、映画祭8冠に輝いた『blank13』などに続き3作目の長編に。また、19年の映画『デイアンドナイト』のプロデュースなども手掛けてきた山田は、これが初の長編監督作品となった。

その山田らが発起人を務める短編映画製作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS』(今夏公開予定)では阿部進之介、安藤政信、志尊淳、柴咲コウ、水川あさみ、三吉彩花、ムロツヨシといった俳優が映画監督に初挑戦。池田エライザや齊藤工も名を連ねた。また、のんが監督と主演も務めた初の劇場公開長編映画『Ribbon』も今年公開予定。彼女の監督作はYouTubeで19年に配信された『おちをつけなんせ』に続き2作目となる。

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