(1)ディスプレー:解像感、色合い、視野角の広さをチェック

画面サイズはノートパソコンで使いやすい15.6型が6製品と、14型が1製品。実売価格(価格は5月上旬時点、以下同)は1万円台後半から6万円台半ばまで少し差がある。基本性能やインターフェース、スタンドの形状なども製品ごとにまちまち。これらの違いがどの程度使い勝手に影響するかを見ていこう。

1つめのテスト項目はディスプレー。ディスプレーは解像度以外に画面の表面処理により色合いが、パネルの種類によって視野角などが変わる。まず色合いだが、こちらは画面表面が光沢仕様となるグレア採用の2製品、「UQ-PM154K」と「ThinkVision M14t」が頭1つ抜きんでる(図2図3)。なかでも4K仕様の前者は、高精細で印象的だった。

図2 テストを通じて印象に残ったのはグレアタイプの2台。ユニークの「UQ-PM154K」は、初期設定は赤みがかった色だったが、メニューで調整すると劇的に改善した。唯一の4K仕様ということもあり、解像感や発色の良さを感じた
図3 グレアタイプの「ThinkVision M14t」。フルHD仕様なので解像度は一般的だが、発色は良い。ただし、この製品と図2の製品のどちらにもいえることだが、照明の光などが映り込みやすいという弱点はある

一方、非光沢のノングレアは、発色はグレアより劣るものの、映り込みの少なさでは勝る。その点では、実売1万~2万円台の国内メーカー品と、アマゾンの売れ筋はほぼ同等だった(図4図5)。

図4 映り込みの少なさという点では、ノングレアタイプが優位。アイ・オー・データ機器の「EX-LDC161DBM」は、画面を傾けても映り込みはほぼ気にならない。その分、色が浅いといった印象を受ける
図5 アマゾンで3000件近いレビュー数を誇る、EVICIVの「EVC-1506」。ノングレアタイプで発色はおとなしめ、解像度もフルHDと一般的だ。広視野角のIPSパネルを採用しており、正面だと色合いはまずまずだが、斜めから見るとやや暗くなる印象。またコントラスト比がほかより低く感じた

視野角はメーカー公表で170度か178度が多い。パネルの種類もIPSが中心だが、横から見ると、ノングレアの6製品はいずれも暗くなりやすい印象だ(図6)。

図6 7製品の基本仕様を挙げた。パネルの種類は、IPS相当というADSをアイ・オー・データ機器のEX-LDC161DBMが採用しているが、ほかの製品は広視野角のIPSとなる。視野角は170度か178度。見た目の印象が良かった、ユニークのUQ-PM154Kは、視野角、最大輝度、コントラスト比の各性能が若干高いのがわかる

このほか気になったのは、輝度や音量の設定が保持されない製品があることだ[注1]。利用するたびに、輝度を調整し直すのが手間だった。該当するのは「EVC-1506」「GH-LCU16A-BK」、UQ-PM154Kの3製品。

(2)インターフェース:端子の種類と数、搭載位置などを確認

2つめはインターフェース。特に重要なのはUSBタイプC端子の位置と機能だ。パソコンの右側にモバイルディスプレーを設置する場合、端子の位置が左側面だとケーブルが邪魔になってパソコンにぴったり並べにくい。機能面では、映像と給電(USB PD)を兼用したタイプかどうかが重要になる。その点で優秀だったのはThinkVision M14t。左右にUSB PD対応の端子があり、左右どちらに置く場合も使いやすかった(図7)。

図7 映像と給電を兼用したUSBタイプC端子を左右の側面に搭載したレノボ・ジャパンのThinkVision M14t。そのため、パソコンの左右、どちらに置く場合でもノートパソコンとケーブルが干渉せずすぐ横に並べられる

EVC-1506は、右側面にUSBタイプCが2つ。そのうちUSB PD対応は1つとなる(図8)。

図8 EVICIVのEVC-1506はインターフェースも充実。特に注目したいのは、標準のHDMI端子を備えること。Fire TVStickなど、HDMIじか付けの外部機器を変換ケーブルなしで使える

HDMI端子が標準サイズなのも特徴。ほかにHDMIを搭載する製品は、いずれもミニタイプ(図9)。

図9 多くの製品で採用するミニHDMI。標準のHDMIと比べると小型の端子になる。接続には片方が標準、もう片方がミニのHDMIケーブルを使うが、グリーンハウス「GH-LCU16A-BK」のように本体に付属する製品も多い

HDMI非対応の製品も多いので、USBタイプC非対応のパソコンや機器で使う場合は、注意したい(図10図11)。

図10 インターフェースを割り切っているのがASUSの「ZenScreenMB16ACE」。何しろ映像入力と給電を兼ねたUSBタイプC端子が1つしかない。日本エイサーの「PM161Qbu」もUSBタイプCは1つだけだが、給電専用のマイクロUSB端子を備える
図11 各製品が搭載するインターフェースを比較した。種類と数、ともに豊富なのは(3)のEVC-1506。USBタイプCは2つあり、そのうち給電と映像入力対応は1つ。(7)のUQ-PM154KもUSBタイプCは3つあるが、入力と給電対応は1つだ。HDMIは7製品中4製品と、ほぼ半数が対応している
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