モバイルディスプレー選ぶなら 確認したい6ポイント
初めてのモバイルディスプレー
パソコンをマルチ画面化して、作業効率をアップさせるモバイルディスプレー。今回は、モバイルディスプレーを選ぶときに確認しておきたいポイントを見ていく。
(1)画面サイズと仕様
まずは画面。サイズは売れ筋である15.6型を筆頭に、ひと回り小さい13.3型や14型、逆にひと回り大きな17.3型が主なサイズとなる(図1)。当たり前だが、小さくなるほど持ち運びに向き、逆に画面の見やすさは画面が大きくなるほど増す。その点で15.6型は中庸でバランスが良い。
解像度はフルHDが主流。4K対応もあるが、実売価格はやや高くなる。実用上、フルHDであれば十分だろう。表面処理は2つあり、非光沢のノングレアと光沢のグレア(図2)。一般的にグレアは発色が良く、写真や動画の表示に向く。ノングレアは色合いが地味だが、映り込みが少なくて環境を問わず使いやすいのが特徴だ。
このほか図3に挙げた仕様も事前に確認しておこう。
(2)インターフェース
2つ目はインターフェース。主流はUSBタイプCで、複数ポートを搭載する製品もある。重要なのは、端子の数とどちらの側面に搭載しているか。さらに端子が映像入力と給電の両方に対応しているかだ(図4)。
USBタイプC非搭載のパソコンや外部機器で使うなら、HDMIの搭載が不可欠になる。また端子の形状が標準のHDMIなのか、ミニHDMIなのか、マイクロHDMIなのかという違いも重要なポイントだ。対応ケーブルの購入が別途必要になる場合もある(図5、図6)。
(3)本体のスタンド
3つ目は本体を自立させるスタンド。こちらは本体カバーを折り畳んでスタンドにするものと、背面にスタンドがあるものに分かれる(図7、図8)。角度調節しやすいのは後者だ。
(4)タッチ操作やペン入力
4つ目はタッチ操作やペン入力(図9)。タブレット風に使いたいならタッチ対応を選びたい。PDF文書などに手書き入力したい場合は、ペン対応も欲しいところ。ただし対応機はごく一部だ。
(5)スピーカーやイヤホン端子
5つ目はスピーカーや音声出力(図10)。ゲーム機などでも使いたいなら搭載製品が断然使いやすい。
(6)マウントの有無
最後はマウントだ。液晶ディスプレーと同じようにVESA対応なら、別売のディスプレースタンドが使える(図11)。ほかに三脚穴を備える製品もある。
(ライター 原如宏、写真 スタジオキャスパー)
[日経PC21 2021年7月号掲載記事を再構成]
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