在宅勤務にモバイルディスプレー ケーブル1本で接続
初めてのモバイルディスプレー
自宅で過ごす時間が増え、仕事も在宅ワークが中心になるといった生活の変化を受け、存在感を増しているのがモバイルディスプレーだ。「モバイル」という名が付くだけあり、一般的な液晶ディスプレーよりも薄型軽量で持ち運べ、どこでも使えるのが特徴(図1)。自宅内や会社内はもちろん、屋外へもノートパソコンと一緒に持っていける。
ケーブル1本、つなげば即使える
外部ディスプレーを使う利点は、作業環境の向上だろう。なかでも、このモバイルディスプレーはパソコンにケーブル1本でつなぐだけで即使えるのが強み。動作に必要な電力はパソコンから得るため、コンセントがない場所でもマルチディスプレー環境を構築できる。また画面をミラーリングすれば、接客など対面した相手に同じパソコン画面を見てもらうのも簡単だ(図2)。
さらに据え置きの液晶ディスプレーと違い、使い終わったらファイルケースや本棚などに片付けられるのも大きな利点だ(図3)。リビングで仕事をしている人は、据え置きの液晶ディスプレーよりも、片付けられるモバイルディスプレーのほうが使い勝手は良いだろう。
接続方法は大きく2つ
もう少し細かく、モバイルディスプレーの特徴を見ていこう。
まずは接続のしやすさ。モバイルディスプレーとパソコンの接続は、大きく2系統ある。主流はUSBタイプC接続。USB PD対応のパソコンなら、前述したようにケーブル1本でモバイルディスプレーへの給電、映像入出力が可能だ(図4)。USBタイプC非搭載のパソコンなどではHDMIで接続する。
15.6型なら、重さは大半が1キロ以下
次は重さ。15.6型の製品は大半が1キロ以下。なかには600グラム台の製品もあった(図5)。ただし、これらはあくまで本体のみ。持ち運び時はバッグに収納するか、本体カバーを付ける必要がある。これらを含めると重さは1キロを超えることも。持ち運ぶ頻度が多い人は、ひと回り小さい14型や13.3型を検討してもよいだろう。
最後は利用できる機器。パソコン中心に使い勝手を説いたが、図6~図9に示したスマホ[注1]やタブレット、家庭用ゲーム機、ストリーミング端末も使える[注2]。用途は多彩だ。
[注1]アンドロイドスマホからUSBタイプCで映像出力するには、スマホが「DisplayPort Alternate Mode」(オルタネートモード)に対応していることが必須条件
[注2]外部機器が使えるかどうかは製品によって異なる
(ライター 原如宏、写真 スタジオキャスパー)
[日経PC21 2021年7月号掲載記事を再構成]
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