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松本大 マネックスグループ社長

松本大 マネックスグループ社長

2022年新卒予定の学生の就職活動が山場を迎えているようです。新卒や転職で就職する会社を選ぶ際、何に気をつけたらいいでしょうか。外資系金融機関に就職した後、起業した経験があるマネックスグループ社長の松本大氏に、若いビジネスパーソンが持つべき視点や考え方を聞きました。

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就職すると、自分が使える時間の6~7割くらいを仕事が占めるようになります。それまでは勉強や友人関係、趣味などに多くの時間を使っていた若者が、急に仕事が中心という生活になるので、戸惑う人も多いでしょう。ちなみに、私は9割くらいを会社が占めている感じです。

仕事が生活の中心というのは、会社勤めの人だと同僚や上司と一緒に行動する時間が長くなるということです。これは人生という時間軸で考えると、すごく多くの時間を占めます。一緒にいるのは友人だったのが、会社の人間になるのです。会社を選ぶ際は、ここをよく考えた方がいいと思いますね。

若い人が会社を選ぶ際は「会社の看板」にどうしても引っ張られることが多くなります。有名企業だったり、働きやすそうなイメージだったりというのが看板ですが、実際に働き始めると会社の看板やブランドは日々の仕事生活にあまり関係がないことが分かります。実際の仕事は同僚や上司との関係がほぼ全てを占めるくらいの印象を受けるはずです。このギャップに悩む人も多いのではないでしょうか。それが若者の離職率の高さの一因かもしれませんね。

そうは言っても、入社後に会社選びを間違えてしまったと感じる人もいるでしょう。その場合、選択肢は3つあります。1つ目は今の会社に疑問や文句があっても、我慢して勤務を続けること。2つ目はスパッと辞める。3つ目は会社を好きになり、会社を良くすることです。1つ目の選択は不満がたまるだけで、本人にとっても良いことがないでしょう。なので、2つ目か3つ目のどちらかです。

見るべきはトップでなく面接官

まず会社を選ぶ際、本当に好きになれる会社を探そうというのは大変です。むしろ入ってから、会社を好きになり、会社を良くしようとする方が簡単で早いかもしれません。そして、そういう努力をする人は会社からも重宝がられます。具体的に言うと、会社も「この人にはどんどんチャンスを与えよう」となり、本人も仕事ができるようになってさらに会社を好きになっていくという好循環になるわけです。そうなれなかった場合、2つ目の「辞める」という選択肢を考えていいのではないでしょうか。

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