江口洋介 『るろう』全員が使命感背負った現場でした

日経エンタテインメント!

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2012~14年に公開され、3作で興行収入125億円超えをたたき出した実写映画版『るろうに剣心』シリーズが、2部作で完結を迎える。シリーズ全作を通して内務省警視局警官の藤田五郎=元新選組の斎藤一を演じてきた江口洋介。2012年公開の映画『るろうに剣心』から、この“壬生の狼”をシリーズ全作で演じてきた江口洋介の、最終章への挑み方とは。

1968年生まれ、東京都出身。86年にデビュー。93年の初主演ドラマ『ひとつ屋根の下』が大ヒットした。近年は映画『人生の約束』(16年)、『孤狼の血』(18年)、『コンフィデンスマンJP』シリーズ(19、20年)などに出演(写真:上野裕二)

「今回は『Final』『Beginning』の2本撮りということで、聞いたときは『これは長い旅になりそうだな」と思いました。

脚本を読むと、『Final』は『るろう』の最後にふさわしい活劇。気持ち良く終われそうだなと思ったんですけど、『Beginning』では新選組の斎藤に戻る。当時はアブない人斬りなので、血なまぐさい男として演じたら面白いんじゃないかと、楽しみでした。

『Final』の藤田は、警察に身を置きながらも、ある種、政府という体制に逆らう、一匹狼のような男。自分を追い込まないとその飢えた感じやギラつきが出ないので、走り込んだり、トレーニングしたりして、体を絞り込みました。あとは、タバコかな。出番も限られてるから“らしさ”を出そうという狙いもあったのかもしれないけど、制作サイドから『全カット吸ってください』みたいに言われて。吸ってたら、(禁煙していた)タバコが一瞬戻りました。また、やめましたけど(笑)。

撮影で大変だったのは、半年近くテンションを持続させること。あとはやっぱりアクションですかね。普通の現場は何回か殺陣の練習をするくらいですが、『るろう』は2カ月前からトレーニングに通う。そしてその動画を何回も見て、殺陣を頭に入れるんです。それがまた、普通じゃないんですよ。剣を本当に当てていくし、谷垣君(谷垣健治/アクション監督)からは『間を空けず、もうワンテンポ速く』と要求される。だから普通の時代劇の殺陣のように『間』がなくて、現代的というのかな。今までにないアクションは、また海外でも喜んでもらえるんじゃないかと思います」

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使命感を背負わされた現場
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