TileやMAMORIOの「探す」ネットワーク対応に期待

Tile、MAMORIOはともにAirTagが発売される以前からiPhone、iPadで使えるようにiOS対応のアプリを開発・提供している。ならばAirTagの「良いところ」である「探す」ネットワークにも対応できないのだろうか。

アップルはAirTagを発表する直前に、「探す」ネットワーク対応アクセサリープログラムを立ち上げている。背景にはアップルのデバイスによる強力な「探す」ネットワークを外部の周辺機器メーカー、アクセサリーブランドにも開放して、「探す」アプリによる追跡サービスに対応するデバイスを充実させることが一つの狙いとしてあるようだ。

アップル純正のAirTagループを使ってバッグに装着
左からアップル純正のAirTagレザーキーリング、AirTagループ、AirTagレザーループ。今後はサードパーティーのアクセサリーも数多く登場しそうだ

サードパーティーが手がける製品が、アップルの定めるプライバシー保護の基準に合致するものとして認証を受けると、その製品やパッケージに「Works with Apple Find My」のバッジを付けられる。詳細な情報は明らかになっていないが、恐らくアップルは「探す」ネットワーク対応アクセサリープログラムのライセンスフィーを得て、これをビジネス化するのではないだろうか。その規模の大きさを予見できたからこそ、アップルはAirTagを1個3800円という手ごろな価格に設定し、より多くのユーザーが「探す」アプリを体験できるようにしたと考えられる。

「探す」ネットワーク対応アクセサリープログラムには、紛失防止タグ「Chipolo ONE Spot」を提供する米Chipolo(チポロ)が早くも参加を決めている。

Chipolo ONE Spot。「探す」ネットワークによる追跡に対応している

(ジャーナリスト兼ライター 山本敦)

[日経クロストレンド 2021年5月14日の記事を再構成]