日経クロストレンド

2021/6/2

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「紙皿付き」で食後がラクに

「ごっつ旨い 大粒たこ焼」の購入者別の売り上げ構成比でトップに君臨し続けるのは、子供がいる共働き世帯だ。そもそも冷凍食品市場全体のメインターゲット層ではあるが、同商品が発売当初から備えていたもう一つの特徴である「紙皿付き」がカギとなった。「レンジ調理をしたらすぐ食べられて洗い物が出ず、食べたらそのまま捨てられるという点が受け、『休日のお昼くらい楽をしたい』という方々に支持された」(福本氏)

紙皿がもともと付いているため、レンジで調理後そのまま食べられ、後片付けもいらない。レンジには外袋を取った状態で入れる

一方で、新型コロナウイルスの感染拡大前に、共働きのファミリー層に次ぐボリュームゾーンとなっていたのは60歳以上の女性で、独身男性の層は構成比で3位だった。しかし20年は、60歳以上の女性と独身男性層の構成比が逆転。発売当初のメインターゲット層を、ここにきて多く迎え入れる形となった。

その要因としてやはり大きいのが、紙皿付きであること。昼食を準備したり、片付けたりという手間を省けることが、新型コロナの感染拡大に伴い浸透した在宅勤務のスタイルにも合っていたようだ。「『リモートワーク時の昼食は時間がないから簡単なものがうれしい』という方々からの支持を集めた」(福本氏)。同商品全体の売り上げが伸長する中、独身男性層の20年の構成比は19年より約4%分増加し、好調をけん引している。

冷凍たこ焼きには、20個入りなどの中袋タイプ、40個入りなどの大袋タイプもあるが、テーブルマークでは「ごっつ旨い 大粒たこ焼」が分類される個食タイプの棚展開を増やすよう16年ごろから営業していた。その成果が出始めたのが、19年ごろから。コロナ禍前に同商品を購入できる土台が整っていたことも、20年以降のヒットを後押しした。

(日経トレンディ 山口佳奈)

[日経クロストレンド 2021年5月13日の記事を再構成]