コロナに負けない家計 年収減をチャンスに変える方法

日経ウーマン

2021/6/7
コロナ禍の年収減にどう備える?(写真はイメージ=PIXTA)
コロナ禍の年収減にどう備える?(写真はイメージ=PIXTA)
日経ウーマン

コロナ禍で今後収入が減るかもしれない人も、備えあれば憂いなし。これまで数々の家計を救ってきた2人のファイナンシャルプランナー(FP)に、今こそやっておきたいことを教えてもらいました。

今こそ支出を改善してコロナに負けない家計に

コロナ禍でボーナスが減額やカットされるなど、収入減になる人が増えている。

そんななか、「ピンチはチャンス」と、エールを送るのはFPの深田晶恵さん。

「今、支出を見直してムダな出費を抑えるなど、家計をしっかり管理できるようになれば、一生の宝になります」(深田さん)

FPの山崎俊輔さんも、「今こそ、行動や習慣を変える大きな転機になる」とアドバイス。

「ジムへ行く、大手通信会社の携帯を使うなど、当たり前だと思っていたことを見直せば、支出も減るので、月数万円が浮きます。買い物の仕方やサブスクなど、いつものやり方をやめてみて、やっぱり必要だと思ったら元に戻せばいい。試行錯誤して、自分なりのお金の使い方のルールをつくって」(山崎さん)

2人に教えてもらった、収入が減る前にやっておくべきことは3つ。(1)支出を可視化して家計のムダを知ること、(2)口座を整理してお金の流れをシンプルにすること、(3)貯蓄の仕組みをつくり、生活防衛費をためること。具体的なノウハウをチェックして、できることから実践を。収入減時代に負けない家計をつくって、見えない不安を撃退。

【1】家計の「ムダ」を知る

<1カ月の支出を「見える化」してムダな支出を洗い出す>

コロナ禍で生活スタイルが変わった分、服飾費は減ったが食費は増えたなど、家計の内訳も大きく変化しているはず。「ムダな支出に気づくためにも、家計を『見える化』することが大事」(山崎さん)。「まずは保険料や通信費などの固定費の見直しを。それができると自信がつき、変動費の見直しに弾みがつきます」(深田さん)。

<家計ってどう見直せばいい?>

【手を動かす派】深田さんのおすすめは…

カード明細や通帳で支出内容を色分けでチェック

通帳やクレジットカードの明細を用意し、必要な出費かムダな出費かをマーカーで色分けしてチェック。「手書きして電卓で集計を。手を動かすと、ムダ遣いを自覚しやすいです」(深田さん)。

【IT活用派】山崎さんおすすめは…

家計簿アプリでクレカや通販利用まで、すべてを可視化

「家計簿アプリなら、誰でも簡単に家計管理が可能。銀行、証券会社、クレカの情報と連携できるものがOK。ECサイトもひもづければ、ネットでの買い物もすべて内容を可視化できます」(山崎さん)

●山崎さんのおすすめアプリ
マネーフォワードME
Zaim
Moneytree

ボーナス支出を振り返り、「依存」体質から脱却を

さまざまな支出をボーナスに頼っていると、ボーナスが減額またはカットされたとき、一気に家計が苦しくなる。「依存しすぎているなら、今こそ改善を」(深田さん)。

<ボーナス依存度をチェック>

【STEP1】ボーナス支出の内容を書き出す

住宅ローンの返済、税金、年払いの保険料、家電製品の購入費用、旅費、子どもの学費など、過去の実績からボーナス支出の項目と金額を書き出す。

【STEP2】ボーナスが通常通り出た場合と、カットされた場合の支出を見積もる

STEP1の合計額を基に、ボーナスが通常通り出たときと、半減されたときの収支を見積もる。「マイナスが大きい人ほど、依存度が高い証拠です」(深田さん)。

【STEP3】ボーナス依存の支出に「○」「△」「×」を付けて見直す

「○」はコロナ禍にかかわらず確実に出る支出。「△」はコロナ禍の収束時期により、発生しないかもしれない支出。「×」はボーナスダウンにより今回は見合わせる支出。実際に書いてみると、本当に必要な支出かが分かる。

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【2】お金の流れをシンプルにする