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ライフイズテック(東京・港)は、プログラミングなどデジタル教育を通じたイノベーション人材の育成を目指すベンチャー企業。社長の水野雄介氏(38)は、神奈川県の私立進学校、浅野中学・高校(横浜市)を経て、慶応義塾大学・大学院で物理を学んだ。夢だった教師になる前に社会経験を積もうと人材会社に就職。その後NHKの大河ドラマ「龍馬伝」を見て、日本の教育システムを変えたいと起業した。

大学院時代に開成高校で物理の非常勤講師のアルバイトをし、野球部のコーチも兼任した。

ちょうど東大野球部OBの青木秀憲監督のもと、開成高校野球部が東東京大会で16強入りし注目を浴びていた時期です。2014年に放送された「弱くても勝てます」というテレビドラマのモデルにもなりましたが、グラウンド練習は週1回という制約条件のもとで、守備を捨て打撃に集中するという独自の戦い方をしていました。

開成の野球はかなり本質的なことを教えます。野球を確率論のスポーツとすると、9回勝負では体力もあって日々猛練習している強豪校には勝てない。だから5回でコールド勝ちを狙うんだと。そういう前提ですから、普通はチームで一番打率のいいバッターを4番に置きますが、開成は2番に置くんです。

そして2番目にいいバッターを打順の1番に置き、まずは一塁に出て、盗塁する。そして2番打者がヒットを打って走者をホームに返し1点取ります。「2番でこんないいバッターがいるなら3番、4番はどんだけすごいヤツが来るんだ」と相手があたふたしている間に、一気に4、5点取ってコールドで勝つ作戦です。

ボールの軌道を分析し、この角度で打ち返せばこう飛ぶという教え方もしていました。一人ひとりが自分の頭で本質的なことを考えてプレーしているのはすごいと感心しました。

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