「2人目」育てたい 家計が心配で諦めなくていい理由

2021/5/19
写真はイメージ=PIXTA
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多くの家計相談を受けていると、時々「2人目を産んでも大丈夫でしょうか?」と聞かれることがあります。正直、私などに決められることでは到底ないのですが、どうやら子育てにかかる費用が、子どもを産むかどうかの不安材料になっているようです。

ちゅうちょする理由は子育てにかかるお金

子ども1人を21歳まで育てるためにかかる費用は、約1300万円。少し古いデータですが、2005年に内閣府が出した「国民生活白書」に記された金額です。今では物価や教育費も値上がりしているので、もう少し金額が増えているのではないかと思いますが、様々な記事にも使われているデータなので、意識されているご夫婦は多いようです。

この金額をもう1人分負担して暮らしていけるのだろうか。これが2人目をちゅうちょする原因の1つになっています。共働きでなんとか金銭面を維持しているので子育てで働けなくなったら困るという場合もあるでしょうし、産休や育休をもう1度取ると職場に復帰できなくなるのではないか、体力的に大丈夫だろうかというような不安もあるでしょう。しかし、やはり金銭的な問題が一番大きいと、家計相談を通して感じています。

ですが、子どもは大人に気付きや癒やしを与えてくれ、共に成長できる仲間でもあると思います。「2人目が欲しい」という気持ちがあるのに、金銭的理由だけであきらめてしまうのは、少しもったいなく思ってしまいます。

私には6人の子がおり、3人目までが成人しています。これまでの子育てを振り返ると、生活費は1人増えるごとに増えましたが、6人いるからといって6倍になるわけではありませんでした。幼稚園や保育園の費用、高校の授業料、大学の費用などの学校教育費は割引や節約法がなかったので、末の子が進学するときには「6倍になった!」となってしまうのかもしれません。けれども、それ以外の生活費は、意外と倍々で増えるものではないのです。

前述の「国民生活白書」の調査では、2人目を育てるには約2割減って1050万円ほど、3人目ではさらに3割近く減り、770万円ほどとなっています。子どもの増加に伴い、1人にかかる費用は逓減しているということです。

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不安がるより「何とかできる!」という思い込みも大事