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ファン向けプラットフォーム ソシャゲ的楽しさも装備

連載 エンターテック(10)

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

テクノロジーの進化によって、アーティストがファンとの関係性をより深めやすい環境が整ってきています。そんな中、従来のファンクラブサイトにはないような、ガチャやミッションといったソーシャルゲーム的な機能などを充実させることで、ファンとのエンゲージメントを高めているプラットフォームが「ユートニック」です。これまでに、お笑い芸人の木梨憲武、ミュージシャンのEveなど約200組のオリジナルアプリ、サイトを制作しています。

実際にアーティストたちはユートニックをどう使っているのか。MTVジャパンやユニバーサルミュージックなどで、次世代の"エンタテインメント×テクノロジー"の新規事業開発を担当してきた鈴木貴歩氏が、ユートニック社で共同代表を務める、常田俊太郎氏に話を聞きました。

<<エンターテック(9)「リアル脱出ゲーム オンラインで広がるおうちユーザー」

◇  ◇  ◇

――ユートニックを開発した経緯を教えて下さい。

2018年に起業したんですが、その前はコンサルティング会社に7年ほどいました。銀行や自動車、ゲーム企業などを担当し、様々な経験を積むなかで、「エンタテインメント業界のビジネスモデルには、もっといい形があるのでは?」と考えるようになったんです。

例えば音楽界で言うと、やはり"売り物"を出す頻度が少ない。年間を通しても音源、ライブは数に限界がありますし、ファンクラブの平均売上額もそこまで高くありません。コンサル時代に、ソーシャルゲームのビジネスモデルを身近で見ていたこともあり、もっといい形でアーティストが作品やコンテンツをファンに届けられないかと。そこで、誰でもコンテンツを販売でき、それを入手する過程の体験価値も重視した、プラットフォーム「ユートニック」をリリースしました。

――動画や音源などの販売に加え、リアルなグッズと連動させた取り組みができるのも面白いですね。

木梨憲武さんのアプリ「フェアリーズコレクション」などがそうですね。昨年から全国で開催中の「木梨憲武展」の会場やECサイトで販売する、木梨さんが描いた妖精のステッカー(ランダム式、全30種類)に記載されているQRコードを読み込むと、アプリ上でコレクションができ、木梨さんの特別動画も見られます。アイドルの方なども、トレーディングカードと連動し、当たりが出ると、オンラインで1対1のトークができるといった使い方もされています。

Eveはダウンロード数1位に

――ユートニックは多彩にカスタマイズできるため、ファンクラブツールとして活用するアーティストなども多いようですね。

人気ボカロPの、はるまきごはんさんはファンコミュニティー「ごはんのおとも」として活用してくれています。彼は曲だけでなく、イラストやミュージックビデオも手掛けているので、ファンたちが2次創作やファンアートをコミュニティー内に投稿できる場を設け、とても盛り上がっています。

また、従来のファンクラブの要素に、ガチャのようなソーシャルゲーム的な機能も盛り込んで人気となっているのが、ミュージシャンのEveさん。彼のアプリ「ZINGAI」は、App Storeのミュージックカテゴリで1位を獲得するほどです。ガチャで獲得できるのは、Eveさんのアニメミュージックビデオなどに出てくるキャラクター。皆さんそれをスクショしてSNSに上げ、盛り上がっています。

新曲に関するクイズに正解すれば、ガチャを引けるといったミッションなどを用意しており、Eveさんの世界観を楽しみながら深められると評判です。またアーティスト側も、ファンに頻度高くニュースやネタを提供できると喜んでもらっています。

――今後はEveさんのケースのような、ゲーム性を取り入れたファンコミュニティーアプリを数多く出していくそうですね。

人気アイドルやアニメ作品などで既に決まっていて、春頃から順次リリースしていきます。将来的には、ガチャなどで集めたコレクションを、ユーザー同士で取り引きできる機能も実装する予定。例えば、Eveさんのガチャで出たあのアイテムが、すごい高値になってるみたいな、アセットとしての価値も高めていければなと。

あとは、海外展開ですね。アニメに代表されるグローバルコンテンツを海外に広げるフックとして使ってもらいたい。また海外のアーティストにも、ぜひ活用していただきたいと思っています。

ユートニック
 2018年にリリースした、タレントやアーティストとファンをつなくプラットフォーム。音源、動画、写真集などを販売したり、ファンとコミュニケーションを取ることが可能。開発不要(ノーコード)かつ、多彩なカスタマイズ機能が売りで、ファンクラブ的な場として活用する例も増えている。セルフ運用の「Entryプラン」と、運営のサポート付きの「Professionalプラン」の2つを用意しており、後者はガチャ、ミッションといった様々な機能も活用できるようになっている。

◇  ◇  ◇

スズキの視点

音楽体験を"ソーシャルゲーム"化して、ファンがより楽しめるようにするという取り組みは、今までありそうでなかったもの。それが様々なアーティストに受容されてきているのは、まさに音楽ビジネスの進化と言えます。自らが能動的に"ゲーム"に参加することで、ファン体験がより"バイラルする"のも、このアプリの特徴。2次創作から公式公認のマーケットプレイスになるのも、アーティストや関係するクリエーターへの、新たな収益源として可能性を秘めていると感じました。

<<エンターテック(9)「リアル脱出ゲーム オンラインで広がるおうちユーザー」

鈴木貴歩
 ParadeAll代表取締役。"エンターテック"というビジョンを掲げ、エンタテインメントとテクノロジーの幸せな結びつきを加速させる、エンターテック・アクセラレーター。エンタテインメントやテクノロジー領域のコンサルティング、メディア運営、カンファレンス主催、海外展開支援などを行っている。

(構成 中桐基善)

[日経エンタテインメント! 2021年4月号の記事を再構成]

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