検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

我慢できず・気付かず「便失禁」 薬や治療法はある?

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ)

この記事では、今知っておきたい健康や医療の知識をQ&A形式で紹介します。ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください!

【問題】急な便意を我慢しきれずに漏れてしまったり、気づかないうちに漏れていることがある「便失禁」。一人で悩む人も多くいます。この便失禁の説明や対策として、間違っているものは次のうちどれでしょうか。

(1)高齢になると、男性より女性のほうが起こしやすい
(2)便を漏れにくい形状(硬さ)にするように食生活を気をつけるのが大事
(3)症状によっては、骨盤底筋を鍛える体操でリスクを減らせる
(4)残念ながら、薬や治療法はない

答えは次ページ

答えと解説

正解(間違っているもの)は、(4)残念ながら、薬や治療法はない です。

肛門回りの疾患や排便障害に詳しいJCHO東京山手メディカルセンター(東京都新宿区)大腸肛門病センター長の山名哲郎さんは、便失禁には大きく2つのタイプがあると説明します。1つは我慢しきれずに漏れてしまう「切迫性」、もう1つは気づかないうちに漏れている「漏出性」です。

「肛門の括約筋は二重構造になっていて、内側の括約筋は無意識に締めている筋肉。これが衰えると漏出性便失禁になります。一方、外側の括約筋は意識的に締めることができる筋肉で、これが弱くなると便意を我慢できなくなって切迫性便失禁を起こしやすくなります」(山名さん)

女性の場合、出産で会陰部に裂傷を起こして肛門の括約筋を傷めることがあり、年を取ってから便失禁をしやすくなることもあります。括約筋が断裂している場合はそれを修復する「括約筋形成術」という手術を行います。出産経験がなくても、女性はもともと括約筋の力が男性より弱いので、高齢になると便失禁を起こしやすくなります。

便を漏れにくい形状に維持することが大切

便失禁を防ぐには、便の形状(硬さ)が大切です。ひどい下痢をしているときは括約筋が弱くなくても漏れてしまうことがありますし、逆にしっかりした便が規則正しく出る人は、括約筋が弱くなっていても漏れにくい。「まずは便通を規則的にして、便を漏れにくい形状(硬さ)に維持することが大切です。そのためには、食事にも気をつけなければいけません。脂っこいものや乳製品などお腹がゆるくなる食べ物に注意し、水分を取り過ぎないようにします」(山名さん)

また、外側の括約筋は意識して締められるので、肛門の括約筋を意識的に締める「骨盤底筋体操」で括約筋を鍛えることで、うまく締められるようになる人もいます。「漏出性は意識して締められない内側の括約筋の問題なので体操では改善されませんが、切迫性なら骨盤底筋体操を行うことはいいと思います」(山名さん)

骨盤底筋体操

バイオフィードバック療法や薬物療法も

切迫性の治療では、「バイオフィードバック療法」という治療法もあります。自分では肛門を締めているつもりでも、お尻の大きな筋肉に力が入ってしまい、ちゃんと外側の括約筋が締められていない方もいます。そんな場合に肛門の締まり具合をモニターに表すセンサーをお尻に入れて、括約筋を締める感覚を、画面を見ながら覚えてもらうというものです。

薬としては、便の水分を吸収して硬くする便形状改善薬があります。ポリカルボフィルカルシウム(商品名:コロネル、ポリフルほか)といって、過敏性腸症候群に使われる処方薬です。それでも便が軟らかい場合は、必要に応じて下痢止め薬を用い、腸の過剰な蠕動(ぜんどう)を抑えます。

もう1つ、薬物療法やバイオフィードバック療法などで改善が見られない場合には、「仙骨神経刺激療法」という治療法もあります。骨盤内に小型の装置を埋め込む手術を行い、仙骨神経という神経を電気的に刺激することで便失禁を改善する方法で、2014年から保険適用になっています。改善率も高く、8割の人は漏れる回数が半分以下になることが確認されています。

(図:増田真一、イラスト:堀江篤史)

この記事は、 「『肛門がかゆい・痛い』『急な便意を我慢できない』読者の悩みに名医が回答」https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/column/18/020200005/101300087/(伊藤和弘=ライター)を基に作成しました。

[日経Gooday2021年4月19日付記事を再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_