そこからN高の立ち上げメンバーになり、副校長としてプログラミング教育の指導を担い、今春、S高の校長になった。

N高とS高で何か違うのかというと、基本的な目標やビジョン、教育内容は同じです。N高では原則2年次に沖縄県の伊計本校でスクーリングがあります。生徒は5日間、本校のある伊計島に宿泊して学びます。スクーリングを行う本校の教室数や近隣宿泊施設の受け入れ定員に迫ったため、S高を開校することになったのです。

N高をスタートするとき、ネット上からは「絶対失敗する」などと罵詈(ばり)雑言を浴びせられ、VR(仮想現実)機器を活用した入学式も「妙な格好だ」などネガティブな反応を受けました。しかし、当初から成功するという確信はありました。10代の高校生は、オンラインゲームなどでネット上に滞在する時間がどんどん長くなり、リアルな場面で対話する時間を上回るようになっています。

友情は一緒に過ごす時間に比例して育まれると思います。ネットで信頼関係など構築できないという大人もいますが、LINEでコミュニケーションをしている家族も増えています。今やネットは社会を支える必要不可欠なインフラ、それを構築するプログラミングも重要なツールになっています。

私は広大付属のとき、マスゲーム制作のツールとしてプログラミングと出合いました。東工大で生命工学の研究を支えたのもプログラミングです。社会人になってからも一貫してプログラミングで仕事をやってきました。

S高では教育者としてプログラミングの普及活動に努めていきます。高校からスタートして仮に大学院まで修了すれば、9年間プログラミングを学ぶことになります。最近の学生はインターンなどもやっていますので、社会人1年目は企業のニーズに応えられる10年選手のプログラマーになれるわけです。すでにドワンゴにもN高出身のプログラマーがいますが、非常に優秀です。欧米企業では入社時の要件としてプログラム能力を必修とする会社も出てきています。

私のリーダーとして課せられたミッションはN高とS高など我々のネット高校の合計生徒数を5万人にまで拡大することです。かなり高い目標ですが、S高に志願してくれる生徒は日々増えています。必ず達成できるという確信はあります。

(代慶達也)

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