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「スパムケランフライ」(572円)。日本の酒場にあるハムエッグの韓国版だ

だが、「にんにく青唐炒め」は、ド直球だ。メイン食材はニンニク。あとは青トウガラシのみを加えて、ゴマ油とバターで仕上げている。これがなかなか良い。ニンニクの火の通し方が絶妙で、表面はカリッとしながら、軟らかさがあり、青トウガラシの辛味がアクセントになる。これは酒が進む。ビールはもちろん、ハイボールやレモンサワーも行ける。1人で全部食べるのは、食後の臭いの問題もあり、少し怖いが、2人以上なら注文すべきだろう。

じわじわ増える韓国酒場

韓国版目玉焼きといえる「スパムケランフライ」(572円)も見逃せない。スパムは、沖縄やハワイでよく使うポークランチョンミート、ケランは卵で、これらに火を通したものだ。「豚大門市場」では、ピザの台のような円形の鉄板の上に、卵2つの目玉焼きではなく、卵3つを使いその間にハム3つを配している。味は想像通りだが、失敗のない味。そしてこちらもボリュームがある。572円はお買い得だ。

韓国スペアリブの揚げ物「トゥンカルビ」(300グラム=約1~2人前、1100円)

「トゥンカルビ」も面白い。まだ日本ではあまりメジャーではないが、韓国では数年前から話題の揚げ物だ。豚の背中側の骨付き肉(バックリブ)を揚げたもので、韓国らしくチーズを絡めて食べるのが定番。「豚大門市場」は、揚げたままだが、1~2人前の約300グラムで1100円。人数に合わせて増量もできる。韓国の酒飲みは、これに合わせて韓国焼酎を飲むそうだ。

「らしさ」はドリンクにも言える。「マッコリの飲み比べ」(638円)を提供しているほか、提供方法としてグラスだけでなく、やかんを使ったりしている。グラスは400円台だが、やかんだと1650円相当。韓国屋台を目の前にすることで金銭感覚がだんだんまひしてくる。旅行に行くと、思っていた以上に散財してしまうように。とは言っても、5000円を使うのは結構大変だろう。人気の秘密は、ここにもある。

つまみの一つ「ピーマンナムル」(418円)

韓国酒場は、これから間違いなく来る居酒屋のコンセプトだ。都内でもじわじわ増えているし、大阪・梅田では韓国酒場、韓国料理店、韓国スイーツ店など、3階建てビル丸ごと韓国という名所も登場している。韓国は隣国で、もとより日本と近しい食文化を持ち、人の交流も多い。

個人的には、「豚大門市場」のような屋台風の韓国酒場が増えてほしい。街中が和風の激安酒場ばかりになり、少し飽きてきているので。

(フードリンクニュース編集長 遠山敏之)


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