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フルーティーな「プロセッコ」 ワイン店のイチ押しは

エンジョイ・ワイン(38)

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NIKKEI STYLE

低めのアルコールとさわやかなのどごしで世界的に人気が高まっているスパークリングワイン。中でも欧米を中心に好調な売れ行きを見せるのが、北イタリアの「プロセッコ」だ。フルーティーな味わいに加え、酸味との心地よいバランスや手ごろな値段が人気の理由である。ワインショップを取材し、これからの季節にぴったりのプロセッコのおすすめを紹介しよう。

フルーティーな味わいの秘密はまず、その醸造方法にある。スパークリングワインは大きく分けて、2種類のタイプがある。ワインをボトルの中で二次発酵させて、発生した泡をボトル内に閉じ込め出荷する「瓶内二次発酵方式」と、二次発酵を大容量のタンクの中で行い、生成した泡をワインと一緒にボトルに詰める「タンク方式」(シャルマ方式などとも言う)だ。前者の代表格がシャンパンで、後者がプロセッコだ。

瓶内二次発酵方式のスパークリングワインの多くは、発酵が終わった後も、長期間そのままの状態で熟成させるため、役目を終えた酵母菌がボトルの中で自己消化を起こす。その影響でワインがトーストやビスケットのような複雑な風味をまとう。タンク方式は熟成を経ないか最小限にとどめるため、ブドウの風味が前面に出たフルーティーな味わいになる。

ブドウ品種の影響もある。プロセッコに使うのは「グレーラ」という白ブドウで、比較的香りが強い。ワインにすると、リンゴや洋ナシ、グレープフルーツのような香りを放つ。

プロセッコはベネト州を中心とするイタリア北東部の広大な地域で造られている。ワイナリーの数も約350に上り、栽培農家の数は1万にも達する。このため、一口にプロセッコと言っても、ブドウの栽培場所やワイナリーの醸造の仕方によって、味わいに顕著な違いが出てくる。今回は、日本に輸入されているプロセッコの中から、ワインショップえりすぐりのものを紹介しよう。

「エノテカ」(https://www.enoteca.co.jp/)がすすめるのは、「コルテ・ジャーラ・プロセッコ・ミッレジマート・ドライ / アレグリーニ2019」(1980円)。名門ワイナリー「アレグリーニ」が手掛けるプロセッコで、グラスに鼻を近づけた時のみずみずしい洋ナシや白桃をイメージさせる果実の香りと、口にした時のほんのりとした甘みが心地よい。

スパークリングワインは、ボトルにBrut(ブリュット)やDry(ドライ)、Demi-Sec(ドゥミセック)などと表記されている場合が多いが、これは甘さの度合いを示している。欧州連合(EU)内で造られるスパークリングワインは共通の表示ルールを適用しているため、表示を見れば、飲んだことがなくても、どの程度辛口か、甘口か、おおよその見当がつく。

例えば、ドライは「辛口」と訳されるが、実際には1リットルあたり17グラムから32グラムの糖分が入っており、同0グラムから12グラムのブリュットと比較すると、やや甘い。スパークリングワインの世界的なトレンドはブリュットだが、若干の甘みがあった方が、スパークリングワインのしっかりとした酸味とバランスがとれ、口当たりがまろやかになる。コルテ・ジャーラもそんなタイプで、パスタやピザ、カプレーゼなどと合わせるといい。

「カーヴドリラックス」(https://www.cavederelax.com/)のいち押しは、「チェスコン プロセッコ エクストラ・ドライ NV」(1650円)。エクストラ・ドライは、甘さでいうとブリュットとドライの中間だが、ドライ同様、ほんのりとした甘さを感じる。軽やかな味わいなので、食前酒として楽しむのがおすすめだ。グラスに氷を浮かべて飲めば、フレッシュ感が一層引き立つ。真夏に飲むには、ぴったりだろう。

プロセッコの中でも、標高の高い丘陵地の斜面で栽培されたブドウから造ったものは、味わいに凝縮感があり、酸味も生き生きとしていて、格上とされる。標高の高い傾斜地からおいしいワインができるのは、土壌の水はけがよく、小粒で実がしまったブドウができる、日差しが強くブドウが熟す、夜間の気温が下がるため酸味が保たれるーーなどの理由から。

「トスカニー」(https://www.tuscany.co.jp/)おすすめの「ニーノ フランコ ルスティコ ヴァルドッビアデーネ・プロセッコ・スペリオーレDOCG」(2420円)も、標高の高いヴァルドッビアーデネ地区のブドウを使った、格上プロセッコの1つだ。米国のワイン専門誌「ワイン・エンスージアスト」が選ぶ「2019世界のベストワイン100」の1位に輝くなど、世界的にも評価が高い。

よく熟した桃やレモン、グレープフルーツの香りがし、酸味もしっかりとしていて、バランスがとれている。後味にほのかに感じる渋みと、泡のクリーミーな食感がボディーに厚みを出している。ブリュットだが、クリーミーな食感のため、口当たりはなめらかだ。

最後は「WINE MARKET PARTY」(https://www.partywine.com/)いち押しの「レ・マンザーネ コネリアーノ・ヴァルドッビアデネ プロセッコ スペリオーレ DOCG」(2508円)。このプロセッコも標高の高い畑のブドウを原料にしている。白い花をイメージさせる香りや、かんきつ系の香りがグラスの中に立ち込め、口に含むと果実と酸味のフレッシュ感が際立つ。その理由を、同店の沼田英之店長は「日本に出荷するたびに、出荷の直前にタンクからボトルに詰めるため、鮮度が抜群」と説明する。生ハムや、クセの少ない牛のミルクのチーズなどと合いそうだ。

プロセッコはそのまま飲んでもおいしいが、ジュースなどで割りカクテルにして飲むのもおすすめ。イタリアの代表的なカクテル「ベリーニ」は、プロセッコを白桃のピューレで割ったもの。プロセッコのカクテルを食前酒にし、残りのプロセッコを食事と合わせながら飲むというのも楽しい。

(ライター 猪瀬聖)

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