勉強嫌いの純ジャパ 短期でTOEIC満点の英語学習法

カリスマ英語ユーチューバーと呼ばれるATSUさん
カリスマ英語ユーチューバーと呼ばれるATSUさん

動画配信サイト「ユーチューブ」を軸に英語学習メディア「Atsueigo」を展開するATSU(西方篤敬)さん(30)。ユーチューブのチャンネル登録者数は32万人を突破した。24歳の時に英語検定試験「TOEIC」で990点満点を獲得し、オーストラリア国立大学大学院を経てデロイトトーマツで会計士として活躍した。帰国子女ではなく、大学卒業まで北海道で生まれ育ち留学経験もなかった「純ジャパ」(純粋な日本育ち)のATSUさん。どのようにしてカリスマ英語ユーチューバーとなったのか。

父親からの甘い一言に釣られ、勉強モードに

「高校の頃までは勉強嫌いだった。早稲田や慶応なんて大学の名前も知らず、大学に進学する気もなかった」と笑うATSUさん。札幌市の公立高校でサッカーやゲームに興じる日々を過ごした。転機となったのは父親の甘い一言。「定期試験で学年の10番以内になれば、10万円やるよ」。カネに釣られた格好だが、必死になって勉強すると、10番以内に入った。

「やればできる」と自信になり、先生など周囲の目も変わった。何より成績を上げることが面白くなった。地元の国立大学、小樽商科大学商学部に進学した。その後も将来必要なのは英語だろうと考え、英語中心に1日8時間の猛勉強を始めた。入学後に遊び始める学生が多い中では少し浮いたが、「勉強というよりも趣味のような感覚。戦略的にロジカルに考え、勉強すると、面白いように点数が伸びる。ゲーム感覚で楽しんだ」と話す。

TOEIC 2カ月で200点以上アップ

大学1年の時、TOEICに挑んだ。自信満々で受けたが、1回目の点数は710点。納得いかず、頭の中で課題点を分析してみた。英語の構成要素は文法、単語、発音。高校までに英文法は一通り学習するが、そこに問題はない。点数を落としたのは、TOEIC独自のビジネス系英単語の語彙力不足と試験の形式に慣れておらず、時間配分がうまくいかなかったためだった。

さっそくTOEIC用の英単語を次々覚え、60回模試を解いた。「学習目標を立て、計画し、問題があれば改善する。PDCAを回すようにして短期集中型で学習した」という。するとわずか2カ月でTOEICの点数は940点に跳ね上がり、在学中に970点まで伸ばした。成績優秀で大学は3年で卒業。24歳の時には満点を獲得。英検1級にも合格した。

今やビジネスパーソンにとってTOEICは必要不可欠なアイテム。大企業へ就職・転職する場合は必ずスコアを問われる。通常の企業でグローバル人材候補と認知されるのは800点以上だが、600~700点クラスで何度受けても点数が伸びないと悩む人は少なくない。

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