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2階ビジネス書売り場のメインの平台に同時発売のシリーズ2冊を並べて展示する(三省堂書店有楽町店)

2階ビジネス書売り場のメインの平台に同時発売のシリーズ2冊を並べて展示する(三省堂書店有楽町店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は準定点観測書店の三省堂書店有楽町店に先月に続いて訪れた。3度目の緊急事態宣言発令を翌日に控えた24日の土曜日で、書店が休業要請の対象に含まれるかどうか、はっきりしていなかったせいか、駆け込みの来店客も多く、レジの行列はいつになく長い印象だった。そんな中、好調な売れゆきを見せていたのは、行動経済学のイロハを豊富なイラストとともに解説したビジネスパーソン向けの教養書だった。

第一人者が監修、イラストでわかりやすく

その本は阿部誠監修『サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学』(新星出版社)。「サクッとわかる ビジネス教養」は2020年6月に刊行した『地政学』が10万部を超える大ヒットとなった教養書のシリーズだ。これまでに5冊を刊行、取り上げるテーマの第一人者を監修に迎え、ふんだんにカラーイラストを使って150~200ページという手軽な厚さにまとめ上げる編集が受けて、それぞれ多くの読者を獲得している。

『行動経済学』の監修者は、行動経済学を活用したマーケティング研究で実績のある東京大学教授の阿部誠氏。著作には『大学4年間のマーケティングが10時間でさっと学べる』など、わかりやすさを前面に打ち出した本も数多い。そんな監修者を得て、近年ノーベル経済学賞などで注目されることの多い行動経済学が文字通り「サクッとわかる」本に仕上がっている。

「お金」が関わる場面であなたは最適な選択ができていますか――冒頭の見開き2ページで本書はそう問いかける。「つい衝動買いしたり、よく考えたつもりでも投資やギャンブルでお金を失ったりして、公開してしまうこともあるはずです」。案外合理的な意思決定ができないのが人間であり、そんな意思決定のクセを知るのが行動経済学だという視点がまず提示される。

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