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newme(NIKKEI x C Channel)

「第一印象は質の高い睡眠から」睡眠コンサルタント・友野なおさん

2021/5/7

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ともの・なお 睡眠コンサルタント、株式会社SEA Trinity代表取締役。自身が睡眠を改善したことにより、15kgのダイエットと重度のパニック障害の克服、体質改善に成功した経験から、睡眠を専門的に研究。日本公衆衛生学会、日本睡眠学会、日本睡眠環境学会 正会員。行動療法からの睡眠改善、快眠を促す寝室空間づくりを得意とし、全国での講演活動、企業の商品開発やコンサルテーション、執筆活動などを行う。
ともの・なお 睡眠コンサルタント、株式会社SEA Trinity代表取締役。自身が睡眠を改善したことにより、15kgのダイエットと重度のパニック障害の克服、体質改善に成功した経験から、睡眠を専門的に研究。日本公衆衛生学会、日本睡眠学会、日本睡眠環境学会 正会員。行動療法からの睡眠改善、快眠を促す寝室空間づくりを得意とし、全国での講演活動、企業の商品開発やコンサルテーション、執筆活動などを行う。

日本経済新聞社(東京・千代田)と女性向け動画配信のC Channel(Cチャンネル、東京・港)が立ち上げた働く女性を応援するメディア「newme」。美容や睡眠、食事といった各分野の専門家を招き、明日のあなたのヒントとなる情報を提供していきます。今回は睡眠コンサルタントの友野なおさんに、手軽にぐっすり眠れるコツや、睡眠の力に気付いたきっかけを聞きました。

ドライヤーで足首温め快眠支援

「忙しくてなかなか丁寧なお休み支度ができない方でも、手軽にぐっすり眠れる体の準備が整う方法をお伝えします。用意するのはレッグウォーマーとドライヤーの2つのみです」

「私たちは深部体温と呼ばれる内臓の温度が下がることで眠れるメカニズムを持っていますが、温度が下がる過程では手足が温まっている必要があります。中でも足は冷えやすいので、しっかりと温める必要です」

「ここで大活躍するのがドライヤーです。足首にレッグウォーマーをつけたら、ドライヤーの温風を足首から10cmほど離してを1分間あてます。このときにピンポイントで温めてしまうとやけどしてしまうので、軽く手を振りやけどしないように気を付けて温めます。お風呂に入れないときでも、手軽に足首を温めて、体の中の熱を外に逃がすお手伝いができるので、快眠がサポートされます。丁寧にお休み支度ができる場合には、アロマオイルなどリラックス成分を入れたお湯に足を10分間入れる足浴もおすすめです」

母に気付かされた睡眠の大切さ

――睡眠を意識するようになったきっかけや、これまでのキャリアについて教えてください。

「もともとはオリエンタルランドに勤務していました。(当時は)東京ディズニーリゾートアンバサダーという親善大使に選ばれ、その一環で病院を訪問して子どもたちに夢や希望を届ける活動をしていました。そこですごく思い入れのあった男の子が他界してしまい、病気になってから治すという考え方ではなく、病気にならないようにする手伝いが何かということを真剣に考え始めました。その後は予防医学の浸透を目指して独立し、病気にならない体を作るコンサルティングの会社を設立しました。今は法人向けにコンサルティング事業を展開しています」

「独立を考えたタイミングでこれから勉強をして知識を付けようというときに倒れてしまいました。何でもいいから今の自分の状況下でできる仕事をしないと生きていけないと思い、夜な夜なネットで仕事を探しました。そんなときに母が『あんたボロボロなんだから寝なさい』と言ってくれたんですね。それまで職探しをしていないと落ち着かなくて、寝る時間を削って一生懸命探していた状態でしたが『寝ていいんだ』と気付かされました。寝ていないことが自分を悪化させていると思っていなくて、翌日にすごく気持ちがリセットして寝ることの大事さを漠然と感じました」

睡眠を改善して体重15キロ減に

――その後睡眠を改善して体の変化はありましたか。

「睡眠を改善したことで15kg痩せました。私の場合は肥満だけでなくて、重度のパニック障害もありましたが和らいでいるという感じがあり、あとは長年悩んでいたアトピーもありましたが解消されて、非常に体と心の両方がものすごく生まれ変わったように元気になりました」

――睡眠とダイエットはどう関係しているのですか。

「実は睡眠を改善すると、食欲を増させる欲求を抑えるホルモンが増えて、逆に食べたい欲求を強めるホルモンが減ります。すると自然と総摂取量が減って、かつ意欲的に活動できるエネルギーがわいてくるので、自然と痩せるメカニズムが働きます」

眠らないリスクを周知する必要性

――睡眠不足が仕事の生産性に与える影響について教えてください。

「睡眠とは健康の質そのもので、元気に日々働く上での基盤作りになります。睡眠と生産性の研究では、例えば6時間以下の睡眠を14日間続けると、丸々2日間徹夜したときと同じほど脳の機能が低下するとわかっています。1日や2日寝不足になっただけでも不健康そうに見えたり、魅力度が下がってしまったりする印象を相手に与えてしまい、印象が大きく変わるという報告もあります。第一印象を大事にしたい職務に就いている方にとって、睡眠不足はマイナスでしかないということが言えます」

「他にも日々働く上で大事といえるコミュニケーション能力や判断力、集中力やクリエイティブ力といったことも全て睡眠がベースにあることがわかっています。睡眠の質はビジネススキルと同じと考えてもらい、日々健康で美しく意欲的に働いて成果を出すために睡眠を大事にしていただきたいと思います」

――睡眠の重要性に気付いていてもなかなか改善できない人もいると思いますが、どうやって改善すべきでしょうか。

「根本的なこととして、眠ることのメリットと、眠らないことのリスクを周知していくことが必要です。今は睡眠ブームで様々な情報が出ているので、科学的にしっかりと伝えていくことができる人が増えていくことが大事です。それに伴い、社会構造としては眠ることがそのままビジネススキルの一つになることを皆が理解して共有することです。特に若い方々の体だけでなくメンタルの健康も守るために、上司にあたる方々がしっかりと睡眠の事を理解して指導できるプログラムを作って導入していくことが大事だと思います」

(この企画は日経とC Channelが共同で展開しています)