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コロナ禍でもフラッペは進化していた

コロナ禍とはいえ、フラッペは味だけでなく作り方も進化していた。フラッペは容器から蓋を取り、アイス状になったかき氷にヒビを入れるため容器をもみ、コーヒーマシンでミルクを注いで作る。

カフェフラッペの作り方

氷の中央には、もみやすくするための穴が開いている。以前は蓋の裏側に付いた逆円すいの型を挿していたため、取りにくさを考慮し、カウンターの店員が蓋を取って渡していた。現在のフラッペは直接の手渡しによる感染リスクを考え、蓋をコーヒーのようなトップシール型に変更して取りやすくし、購入者自身ではがすフローにした。

【変更前】以前のフラッペの蓋には逆円すいの型が付いていた
【変更後】21年からすべての商品をトップシール型に変更

蓋を変更できたのは、製造技術が進歩したためだ。ガリガリ君で知られる赤城乳業(埼玉県深谷市)の瞬間冷却技術を使い、逆円すいの型が無くても穴の形を長時間維持できるようになった。

型が無くても穴の形を維持できるように

ファミリーマートによると、「お勧めはしませんが、新しいフラッペは家に持ち帰ってミルクを入れて作ることもできる」という。ゴディバコラボの新フラッペは、おうち時間の充実ニーズも取り込む可能性がある。

21年はファミマ40周年で、フラッペでも様々な企画を打ち出していく。4月10日には、14年当時のカフェフラッペの味を再現した「カフェフラッペ2014」(税込み298円)を復刻した。今後も人気フラッペの復刻版や、あっと驚くようなブランドとのコラボが控えるという。夏に無類の強さを誇るフラッペが、コンビニ市場の暗雲を吹き飛ばすのに一役買う。

(日経トレンディ 寺村貴彰、写真提供 ファミリーマート)

[日経クロストレンド 2021年4月23日の記事を再構成]

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