声がかかる人とかからない人 職場の分断乗り越える道『なぜか声がかかる人の習慣』

多くの仕事の現場で、声が「かかる人」と「かからない人」の二極化が進んでいると指摘する
多くの仕事の現場で、声が「かかる人」と「かからない人」の二極化が進んでいると指摘する

待ちにまった連休の前に3度目の緊急事態宣言が発令され、がくぜんとした人も多いのではないだろうか。今回紹介する『なぜか声がかかる人の習慣』では、「最近暇だ」と感じた人に対する警鐘を鳴らしている。時間をもてあましている人は、実は「声がかからない」負のスパイラルに陥っている可能性があるのだ。

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著者の高橋浩一氏

著者の高橋浩一氏は、東京大学経済学部卒業後、外資系戦略コンサルティング会社を経て25歳のとき、企業研修会社、アルーの創業に副社長として参画しました。2011年に今度は自らTORiX(東京・千代田)を設立し、代表取締役に。上場企業を中心に50業種3万人以上の営業強化を支援しています。主な著書に『無敗営業「3つの質問」と「4つの力」』『無敗営業 チーム戦略』(ともに日経BP)などがあります。

なぜ二極化は進むのか

新型コロナウイルスが世界にまん延してから、1年以上がたとうとしています。いくつかの国や地域ではワクチンが普及し、徐々に日常生活が戻ろうとしていますが、変異種の出現など予断を許さない状況です。東京では20年4月7日に初めての緊急事態宣言が発令され、16日には全国に拡大されました。

コロナによって多くの人は仕事のスタイルが変わりましたが、高橋さんは「声が『かかる人』と『かからない人』の二極化がすすんでいる」と指摘しています。

次の3つのタイプに分けて考えてみます。あなたはどれに当てはまりますか。
(1) 仕事が減り、暇になって時間ができた
(2) 仕事に振り回され、忙しくなった
(3) 面白い企画やプロジェクトで忙しくなった
(第1章「個の時代」に振り回されず生きるには 19ページ)

高橋さんは、特に注目すべきは(3)の「面白い企画やプロジェクトで忙しくなった」人たちだと強調します。彼らは、オフィスや現場への移動時間などが減ってできた時間を有効に活用し、面白いことにエネルギーを注いでいるのです。オンライン会議やチャットを駆使し、複数のプロジェクトを回し、高い生産性を実現しています。

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