春ニンジンのチーズ焼き クセのない甘味と塩味が魅力
野菜の中でもっともポピュラーともいえる、ニンジン。煮ものに、いためものにとさまざまな料理に使われます。1年を通じて店頭に並ぶので、ともすると旬がわからなくなりがちですが、旬は晩秋から冬にかけて。ただ、今の時期のニンジンは、春ニンジンと呼ばれ、秋冬のものとはまた違ったおいしさがあります。
冬の寒さの中で育った春ニンジンは、甘くてやわらかく、みずみずしいのが特長。やわらかい分早く火が通り、加熱しすぎると風味や食感が損なわれるので気をつけましょう。
今回ご紹介するのは、ニンジンにチーズをのせて焼くだけの、本当にシンプルな一品です。春ニンジンのクセのない甘味にチーズの塩味が合わさって、ニンジンが苦手な人でもすいすいと食べられそう。たった2つの材料で、こんなにおいしくなるなんて、と、ちょっとびっくりするおいしさをぜひお試しください。
ニンジンの細切りは少し大変ですが、多少太めになっても大丈夫。また、チーズが流れてニンジンからはみ出ても、カリッと焼いてしまえば、それもまた美味です。
・春ニンジン1/2本(100g)
・ピザ用チーズ50g
作り方(調理時間10分)
(1)ニンジンは皮をむき、4cm長さの細切りにする。
(2)フライパンにニンジンを入れ(油はひかない)、弱めの中火で約2分いためる。
(3)しんなりしたら2等分してまとめ、形を整える。チーズを半量ずつ散らす。ふたをして弱火にし、約2分蒸し焼きにする。
ひとくちメモ
ニンジンの保存 使いかけのニンジンは切り口をラップで包んでポリ袋に入れ、野菜室へ。3~4日保存できます。春ニンジンは水分を多く含む分、ふつうのニンジンよりいたみが早いので注意しましょう。冷凍保存する場合は、薄く切ってかためにゆで、保存袋に入れて。
(ベターホームのお料理教室 写真=大井 一範撮影)
[NIKKEIプラス1 2021年4月24日付]
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