お好み焼きはどう切り分ける? コナモン巡る深い話

お好み焼きをピザと同様に切る人も多いが……=PIXTA
お好み焼きをピザと同様に切る人も多いが……=PIXTA

来る5月7日は「コナモンの日」だそうである。お好み焼きやたこ焼きなど、「小麦粉」を主原材料とする料理、いわゆる「粉もの」(関西圏では「コナモン」と呼ぶ)の魅力をPRするための日だとか。お好み焼きといえば、「どう切るか論争」がネット上でときおり勃発している。ピザやケーキのように切り分けることに対して、激しい違和感を抱く人たちがいるようだ。いわく、お好み焼きは格子状に切るものらしい。今回はお好み焼きの「切り方」に焦点を当ててみよう。

お好み焼きとは、水に溶いた小麦粉の生地に卵、キャベツや肉、魚介類などの食材を使い、鉄板の上で焼き上げたものである。ソースやマヨネーズなどの調味料や、青のりやかつおぶしなどのトッピングとともにいただく。

肉は豚を使うことが多く、カキやイカなどの魚介類を使うこともある。作り方は、生地に具を混ぜてから焼く「関西風」と生地を鉄板に薄く伸ばし、その上にキャベツなどの具を重ねてひっくり返す「広島風」の、大きく分けて2種類ある。つまり、「お好み」焼きというだけあり、作り方も具も調味料もトッピングも作る人・食べる人の好み、自由というわけだ。

お好み焼きといえば、こんなできごとがあった。友人らとお好み焼きを食べたときのこと。私がお好み焼きを切り分けると、友人があきれたように「ピザじゃないし!」という。私は「は? これ、お好み焼きですよね。ピザじゃないのはわかってますけど」と思って、ぽかーんとしてしまった。友人が指摘したのはお好み焼きの切り方だった。

私はケーキやピザを切るようにまずはお好み焼きを十字に切り、4分の1の大きさ、つまり90度の角度にした。それを食べやすいようにさらに半分にして8分の1の大きさ、真ん中が45度の角度になるように放射状に切った。が、それは関西出身の友人にとってはものすごく違和感があるらしかった。お好み焼きは格子状に切るのが常識というのだ。

東日本で生まれ育った私はこれまで当たり前のように「ピザ切り」してきたので、それを聞いてびっくり。格子状だと、内側は均等に四角くカットされるが、外側の部分はきちんと四角い形にならない。そのぶん食べる量も少なくなるから、なんだか不平等な気がするではないか。丸いものを均等に切るにはピザ切りが一番合理的なのになぁと思った。

そんな理不尽な思いを抱きつつネットで検索してみると、私と同じ経験をしている人がけっこういることが分かった。掲示板で「お好み焼きを『ピザ切り』したら笑われた。そんなに変ですか?」と質問する人がいたり、芸能人が飲食店を訪れる番組でお好み焼きを食べるときに「ピザ切り」にしたところ「すごい違和感!」「お店の人、切り方教えてあげて!」と関西出身の視聴者から総ツッコミが入ったり……。はたまた「お好み焼きはピザ切り? 格子切り?」で論争になっているサイトもあった。

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