仕事の装いが大きく変わり、「無難なスーツ姿から一歩踏み出す潮時か」と考える人も多いようです。おしゃれの方向性が多様になっている今こそ、「おしゃれの達人」やファッションを仕事にする人たちのスタイルを参考にしてはどうでしょう。「服や小物にたくさんお金をかけているはず。まねしようとしても無理」とお思いですか? 実は、それだけではないようなんです。達人のおしゃれの極意や秘密、楽しみ方がわかる記事をまとめました。普段の装いに生かせるおしゃれのヒントが盛りだくさんです。
誰にも好かれる「朝の顔」の装い 谷原章介さん
フジテレビの新しい「朝の顔」になった俳優の谷原章介さんは、スーツ・ジャケパンスタイルの達人と呼ばれます。清潔感や爽やかさが際立つ装いの秘密は、色と柄の数を抑え、ワントーンのグラデーションでまとめること。クイズ番組の司会をするときには、一般参加の回答者が高齢ならシックな色でまとめ、若い場合は明るい色のジャケットにデニムを合わせるといった気配りまでしているというから驚きです。
誰にも好かれる「自然体」の装いは、テレビに映らないパンツの裾の長さや靴へのこだわりにも支えられています。そのおしゃれの秘密を、コラムニストのいであつしさんが解き明かします。
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ショーケン、なぜ「いま見てもカッコいい」のか
俳優や歌手として活躍し「ショーケン」の愛称で親しまれた萩原健一さんが亡くなって2年余り。1970年代、スリーピースのスーツにノーネクタイという刑事らしからぬスタイルで登場した「太陽にほえろ!」をはじめ、ドラマでの服装が「いま見てもカッコいい」と語り継がれています。ちょっと着崩したり、意外なアイテムを組み合わせたり、役の造形に関わるコーディネートは本人のセンスによるところが大きかったのだとか。
「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」など作品の時代ごとに、新たなファッションを生んできたショーケンのカッコよさに迫ります。
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スーツでキメると「会社辞めるんですか?」って言われる
フリーマーケットアプリを手がけるメルカリの上級執行役員、田面木宏尚さんの仕事スタイルは「ユニクロのジャケットに黒いTシャツ、靴はコンバースのスニーカー」が普通だそうです。カジュアルな雰囲気のIT企業らしい装いで、楽で動きやすいのがポイントです。無地やモノトーンの服が多いのは「社内では常にフラットに見られたい」「周りに溶け込める」からだそうです。
かばんはポーターがお気に入りで「メルカリによく出品しますが、ポーターだけは売りません」。自他共に認める「スニーカーおたく」でもある田面木さん、好きなものに囲まれることが活力にもなっているようです。
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