2021/5/4

「とがったデザイナー」、コンビニで売る日常着にワクワク

最近、ファミリーマートの店頭で見かける「コンビニエンスウェア」。ファミマカラーの青と緑のラインが入ったソックスや1000円ちょっとで買える「アウターTシャツ」など基本のアイテムが目を引きます。その品ぞろえは、もう「終電を逃したときに買う下着」といったレベルを超えています。

これを手がけたのが、ファッションデザイナーの落合宏理さん。とがったモードブランドとしてファンが多い「FACETASM(ファセッタズム)」を率いる落合さんにとって「対極」のようにも見える仕事です。おしゃれでコスパのいい「日常着」をどう作り、どんな思いを込めたのか聞きました。

【記事はこちら】日常着をファミマで「ファッションの可能性広げたい」

「コンビニエンス ウェア」のロゴが入ったラインソックス。「ブランドのシンボリックな存在としてどうしても作りたかったのがコレ」と話す、ファッションデザイナーの落合宏理さん(東京・港のファミリーマート本社)
「コンビニエンスウェア」の商品は「心がポジティブになるように」とカラフルな色も使われている。エコバッグ(539円)、今治タオル(同)、トランクス(649円)、アウターTシャツ(1089円)など
自身のブランド「FACETASM(ファセッタズム)」でパリコレ参加を続け、NBAのラッセル・ウェストブルック選手とのコラボスニーカーも話題に。「バスケスタイルが好きです。服好きのラッセルと出会い、お互いをリスペクトしながら作ったからいいシューズになりました。コラボは双方に熱量がないとね」。この日はいていたのは、ナイキのスニーカー

パジャマスーツもアリ! 可能性は無限 AOKIHDの青木社長

AOKIホールディングス社長の青木彰宏さんは、「カジュアル化でスーツ離れと言われていますが、おかしな話。若い人はいま、かっこよく着こなしています」と話します。ビジネススタイルの「自由化」に応じて、上下を別々にしてカジュアルにも着られるセットアップを充実。さらに新型コロナ下の生活の変化に応じて、部屋着になる柔らかなセットアップ「パジャマスーツ」を送り出し、スーツを進化させてきたといいます。

古着をあさるほどの「コムデギャルソン好き」という青木さん、仕事でもAOKIの服と合わせてよく着ていると明かします。そんな服好きが語るスーツの新たな楽しみ方は、日々の装いのヒントになりそうです。

【記事はこちら】「カジュアル化でスーツ離れ」に異議アリ! AOKI HD社長

「服装の自由化なら、スーツを自由に着ればいい。スーツは遊べるんです。楽しいですよ」と話すAOKIホールディングス社長の青木彰宏さん(横浜市の本社) 
柔らかいオリヒカのジャケパンスーツをタイドアップ。今風のこなれた着こなしだ(横浜市のAOKI横浜港北総本店)
左にあるのがパジャマスーツ。「私は寝るときもスーツです……と言える快適スーツです」

バッグのブランドロゴは外す メンズファッションの祖の哲学

1950年代にVAN(ヴァンヂャケット)を創業、アイビールックを日本に紹介したファッションデザイナーの石津謙介さん。「ユニクロ」のファーストリテイリングを築き上げた柳井正さんをはじめ、「VANでファッションの基本を学んだ」という人が非常に多く、日本の男性をおしゃれに目覚めさせた存在です。その教えを受け継いだ、息子で服飾評論家の石津祥介さん、孫の石津塁さんが対談。故人のファッション哲学を語りました。

驚くのは「レノマ(renoma)のバッグを買うと、いつの間にか『r』のマークをとってしまう」というエピソード。「ブランドがいいから買ったんじゃない」という言葉の裏には、「超流行モノに手を出すのは恥ずかしい。人と同じものは嫌だ」という気持ちがあったようです。自分のカラーを明確にするという、達人のおしゃれの基本が伝わります。

【記事はこちら】ロゴ外しちゃえ 石津謙介氏「ええかっこしい」の教え

しゃれっ気満点のディナー・ジャケットスタイル。石津謙介さんは、遊びを取り入れた正装がお手の物だった 撮影:関戸勇 石津事務所提供
タイドアップしたスタイルで並ぶ石津祥介さん(右)と塁さん。チェック柄のネクタイをスーツに合わせて遊ぶ

SUITS OF THE YEAR 2020

新型コロナウイルスの影響で、2020年は初のフルCGで作成した会場でのバーチャル授賞式。
時代の節目に挑み、大切なメッセージを放つ5人を表彰した。

>> 詳細はこちら

SUITS OF THE YEAR 2021
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