アベンジャーズ新作は配信 人気キャラのその後描く
ディズニープラス『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
動画配信サービス「ディズニープラス」といえば、マーベル作品が楽しめることも魅力の1つ。なかでも注目は、『アイアンマン』から映画で展開してきたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)がオリジナルドラマシリーズとして配信で展開することになった点だろう。
第1弾『ワンダヴィジョン』では、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で永遠の別れをしたはずのワンダ(エリザベス・オルセン)とヴィジョン(ポール・ペタニー)のカップルの結婚生活を、シチュエーションコメディーで描いている。そして、3月19日から配信しているのが、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』だ。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストで、キャプテン・アメリカから盾を受け継いだファルコンと、キャプテンの旧友ウィンター・ソルジャーのその後を描く物語だ。
映画と共通するスケールとトーン
そもそもこのシリーズの製作が持ち上がったのは、2018年『アベンジャーズ/エンドゲーム』の撮影の終わり頃。当時を振り返って、ファルコン役のアンソニー・マッキーはこう語る。
「ものすごく驚いたよ。一体、それがどんなものになるのか、興味も感じた。これまで劇場用映画だったのにテレビでやるというんだから、僕らは実験台なんだよ(笑)。恐ろしさとマーベルに対する信頼が混じった気持ちになった」
基本的なストーリーの説明やコンセプトについて、ウィンター・ソルジャー役のセバスチャン・スタンは「僕ら2人の関係に焦点を当てるものだということだった。キャラクターたちが一緒に過ごし、共存していく方法を学ぶ。教えてくれたのはそれだけだよ」と言う。
全くタイプの異なるファルコンとウィンター・ソルジャーが反目しながらも新たな戦いに挑んでいく。そんな彼らの前に、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアベンジャーズを敵視したジモ(ダニエル・ブリュール)が現れる……。
見どころについて、スタンは「映画と同じぐらい、本作でもアクションに比重が置かれている。スケールもトーンも『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にも共通していて、違和感なく楽しめるよ」と話す。
一方、マッキーは「これまでの映画では見られなかった2人の魅力が見られる。それこそがこのシリーズの目的だよ。アイアンマンやキャプテン・アメリカだけじゃなく、キャラクターの後ろにある物語や関係性が分かれば、観客をもっとマーベルの世界に引き込むことができるんだ」と加えた。
今後も、『ロキ』『ホークアイ』などのドラマが年内にディズニープラスで配信予定。映画と共に配信シリーズでますます広がるMCUから目が離せない。
ファルコンはキャプテン・アメリカから盾を受け継ぎ、次のキャプテンになるはずだったが、その称号を自身が担うには重すぎると感じ始めていた…。だが、かつての敵ジモにより世界を揺るがす事件に巻き込まれ、キャプテン・アメリカの旧友ウィンター・ソルジャーと共に戦うことになる。監督はドラマ『ウォーキング・デッド』などのエピソード監督のカリ・スコグランド。
(ライター 前田かおり、かゆみ編集部・小沼理)
[日経エンタテインメント!2021年4月号の記事を再構成]
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